シネマと虎とグルメたち

犬童一心監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった。オイラは「観た映画が面白くて、美味いもの食って阪神が快勝」を望んでる。

恋人たち

2015年11月20日 | 映画

晴れ間が出ると言うので映画館へ。
「ハッシュ!」「ぐるりのこと。」と秀作を発表してきた橋口亮輔監督の新作「恋人たち」を見る。
もがきながら生きている市井の三人を描いた映画だ。
橋口監督は自信がゲイであることを表明された方だが、「ハッシュ!」は正にその世界を描いた作品だった。
本作でも主人公の一人はゲイの男である。
橋梁点検を仕事にしている男の話が切ない。
彼の叫びには共感できるものが大いにあるから悲しい。
平凡な主婦を演じた成嶋瞳子さんの平凡な主婦としての存在感に圧倒される。
映画を見ながら、「オイオイ何とか救ってくれよ。このままじゃ映画館を出れないじゃないか」と心の中でつぶやいていた。
最後の最後で、ほんのちょっとだけ希望を見いだせたけど、その希望の光がわずかなものだったことがこの映画を引き立てていた。
僕はもがく元気もなく、だけど幸せを感じながら生きています。
映画の主人公たちに比べれば満足せねばならない生活です。
感謝、感謝です(誰に?ですが)。
(映画の詳細はこちらでフィルムセンター)

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