シネマと虎とグルメたち

犬童一心監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった。オイラは「観た映画が面白くて、美味いもの食って阪神が快勝」を望んでる。

夏期休暇

2006年08月12日 | グルメ・他
今日から会社は夏期休暇に入った。
夏期休暇といえば過日に夏期大学と銘打った講演会が二日間にわたって開かれた。
講師は佐々淳行氏、伊東元重氏、住田裕子氏、辺真一氏であった。
「行列の出来る法律相談所」の住田さんは別として、三氏の話にはそれぞれ面白い指摘があり、僕の視野も少しばかり広がった。
佐々淳行氏
日露戦争の講和直前(1905(明治38)年)に桂太郎首相とフィリピン訪問の途中、来日したアメリカ特使ウィリアム・タフト陸軍長官との間に交された秘密覚書で、日米は日本の韓国に対する優越支配とアメリカのフィリピン統治とを相互に承認し合った。
すなわち日本の朝鮮半島支配と米国のフィリピン支配を双方が了解した密約合意だった。(外務省はこの文書を焼却したとしているが、米国には残っていて公開されている)
韓国には、米国が日本の朝鮮半島支配を認めた1905年の桂・タフト協定から不幸が始まったという気持ちがあり、日米の蜜月状態を見て、再び米国は日本を支持し、韓国
を見捨てるのではないかとの疑念から、同胞である北朝鮮に対して接近しているのだという指摘をされていた。

なるほど・・・そういう見方もあるか・・・。

伊藤元重氏
中国では貧富の差が拡大し、沿岸部の1億が富を独占し、内陸に住む9億の民は貧民層である。
農村部では抗議行動、暴動が多発しており、発生件数は政府の公式発表では87,000件だが、ある新聞社の記者に聞いた話では50万件という報告もあった。
20階以上のビルは東京で100棟なのに上海では4000棟。発展の象徴でもあるが、それが逆にリスクになるかもしれない。
メンテナンス、維持管理が悪いので新しいビルでも汚い。
エレベーターが少ないので不便で、やがて企業は逃げ出したりするとゴーストタウン化するかも知れない。

専門の経済の話より、中国事情のほうが面白かったのは僕の嗜好のせい?
う~ん、上海はわからないけど農村部はそうだろうな・・・。

辺真一氏
北朝鮮は大国は自国の利益のために同盟国を切り捨てるものだということを学んだ。
北朝鮮は核を持ってしまえば勝ちだとの認識を持ち、同胞の命よりも核を選び、そのため国民は貧困と食糧難にあえいでいる。
売られた喧嘩は買う覚悟があり、米朝戦争が勃発した時に米軍基地を有する日本が巻き込まれるだろう。
中国にあれだけの残留孤児がいるのだから、北朝鮮にいないわけがない。
北朝鮮との日本人問題は拉致家族だけではない。
いまなお身分を明かせないで北朝鮮にいる同胞を取り戻さなければならないのだから、そのためにはどうしても国交を正常化する必要がある。

そりゃそうだ。感情だけで判断してはいけないよな・・・。

その他、辺さんからは「なぜあえてあの日にミサイルを打ったのか」、「拉致被害者の安否について」など興味ある話があり一番面白かった。
最近アジア近隣の国(特に中国)に興味をもち、図書館に行ってはそちらの書物を借りている。
この盆休みに読破するつもりだ。
後日に感想をまとめてみたい。

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