先日、講義が終わって、1回の講師室へ戻る途中のこと。
表玄関のロビーを通るのですが、守衛さんが、私を見て、「先生、ちょっと…」とお呼びかけになる。
「もしや学生に不祥事が」などと、暗雲が胸のうちに立ち込め^^;
(してはいけない場所で喫煙、とか、ゴミのポイ捨てとか、その他いろいろ頭をよぎりました…)
「申し訳ありません、よく注意いたしますので」と既に謝罪の言葉が浮かんだり^^;
したところ、「すみません、ご休憩でしょう。でも、ちょっと聞いていただきたいことがあって」
…学生ですね。何をやらかしたんでしょうか。と思いつつ「はい、なんでしょう」
と低姿勢でお伺いしたところ、
「…感動する、って、素晴らしいことですね。私はそう思うんです。」
えっ 何のこと…一瞬、わからなくなりました てっきり学生へのクレームかと思い、十二分にそのつもりでいたのですが 感動する、とは何?
続けて
「…ここ(玄関先)で座ってますとね。景色は変わらないでしょ。
でも、ちょっと見上げると、空が見えるんですよ。あそこの、ビルとビルの間にね。
それでね、それが綺麗なんですよ。青空だったり、雲が流れてたりね。
いやあ、私、空が見えるってことでこんなに嬉しくなるなんてね。感動しましてね。
それでね、先生。感動するって、大事なことですよね。私、ほんとにそう思ったんです。」
それは、いいお話です。空を見上げて、嬉しくなる。いい話です。と思って、
ウンウンとうなずいて聞いていたところ
「…別にたいした話じゃないんですけどね。でも、先生なら聞いてくれるんじゃないかって思って。話してみようかなって思ったんです。」
ありがたいじゃないですか、「この人なら聞いてくれる」と思ってもらえたなんて。
「いいですねー 空が見えるって、いいですね。それに感動するって素晴らしいですよね。
私の好きな四字熟語っていうか勝手に作っちゃった言葉なんですけど、『一生感動』っていうんです。感動するって、しあわせにつながりますよね。」
と、私もダダダっと喋ってしまいました。
「…あっそうですかー先生もそう思ってくれますか。そうなんです。感動してると、なんかこう、いいんですよいろんなことがね。」
と、にこにこ顔になって、話し続ける守衛さん。50代半ばか、60代ぐらいの男性です。
この方は、いつも、明るく挨拶をしてくださる。
「…先生がね。あっち(通りの方)から歩いてこられるでしょ。そうするとね。
そよかぜが歩いてくるようなんですよ。いやーいいですよ。」
えっそれは(#^.^#)「ありがとうございます、そうですかそよ風ですか?よかったー北風じゃなくて」「はっはっはっ!!」
などと、冗談を言いつつ、守衛さんと私とで大笑い、不思議そうな目を向け通り過ぎていく学生さんたち。
「だからね先生やっぱりね。感動なんですよね。ちょっと、言いたくてね。いや、すいません。」
「はい、ありがとうございます、感動できる自分に感動ですよね。今日だって寒くて。でも、寒いってことを感じてる自分に感動しなくちゃ、ですよね。」
「そうそう、そういうことです。冬なんだからね、寒さに感動しなくっちゃもったいないしねー!あ、休憩ね。どうぞ、休んでくださいね。
私もここで、空見て、がんばりますからね。いや、どうも。」
時間にすれば、たかだか4,5分の立ち話でしたが、私の胸にも大きな青空が広がったような気がしました。
守衛さん、ありがとう。
寒い寒いと背中丸めて歩いていたのに そよ風と言ってくれる人がいる。
人は知らずに誰かの青空になっているのです。
…その人のことを思うと、胸の中に青空が広がる。そういう人になりたい、そして、そういう人をたくさんつくっていきたい、と思います。
さて、これから仕事です
秘書科の「青空ちゃん」たちが待っている(^^♪
今週も元気に!
(^^)/~~~
表玄関のロビーを通るのですが、守衛さんが、私を見て、「先生、ちょっと…」とお呼びかけになる。
「もしや学生に不祥事が」などと、暗雲が胸のうちに立ち込め^^;
(してはいけない場所で喫煙、とか、ゴミのポイ捨てとか、その他いろいろ頭をよぎりました…)
「申し訳ありません、よく注意いたしますので」と既に謝罪の言葉が浮かんだり^^;
したところ、「すみません、ご休憩でしょう。でも、ちょっと聞いていただきたいことがあって」
…学生ですね。何をやらかしたんでしょうか。と思いつつ「はい、なんでしょう」
と低姿勢でお伺いしたところ、
「…感動する、って、素晴らしいことですね。私はそう思うんです。」
えっ 何のこと…一瞬、わからなくなりました てっきり学生へのクレームかと思い、十二分にそのつもりでいたのですが 感動する、とは何?
続けて
「…ここ(玄関先)で座ってますとね。景色は変わらないでしょ。
でも、ちょっと見上げると、空が見えるんですよ。あそこの、ビルとビルの間にね。
それでね、それが綺麗なんですよ。青空だったり、雲が流れてたりね。
いやあ、私、空が見えるってことでこんなに嬉しくなるなんてね。感動しましてね。
それでね、先生。感動するって、大事なことですよね。私、ほんとにそう思ったんです。」
それは、いいお話です。空を見上げて、嬉しくなる。いい話です。と思って、
ウンウンとうなずいて聞いていたところ
「…別にたいした話じゃないんですけどね。でも、先生なら聞いてくれるんじゃないかって思って。話してみようかなって思ったんです。」
ありがたいじゃないですか、「この人なら聞いてくれる」と思ってもらえたなんて。
「いいですねー 空が見えるって、いいですね。それに感動するって素晴らしいですよね。
私の好きな四字熟語っていうか勝手に作っちゃった言葉なんですけど、『一生感動』っていうんです。感動するって、しあわせにつながりますよね。」
と、私もダダダっと喋ってしまいました。
「…あっそうですかー先生もそう思ってくれますか。そうなんです。感動してると、なんかこう、いいんですよいろんなことがね。」
と、にこにこ顔になって、話し続ける守衛さん。50代半ばか、60代ぐらいの男性です。
この方は、いつも、明るく挨拶をしてくださる。
「…先生がね。あっち(通りの方)から歩いてこられるでしょ。そうするとね。
そよかぜが歩いてくるようなんですよ。いやーいいですよ。」
えっそれは(#^.^#)「ありがとうございます、そうですかそよ風ですか?よかったー北風じゃなくて」「はっはっはっ!!」
などと、冗談を言いつつ、守衛さんと私とで大笑い、不思議そうな目を向け通り過ぎていく学生さんたち。
「だからね先生やっぱりね。感動なんですよね。ちょっと、言いたくてね。いや、すいません。」
「はい、ありがとうございます、感動できる自分に感動ですよね。今日だって寒くて。でも、寒いってことを感じてる自分に感動しなくちゃ、ですよね。」
「そうそう、そういうことです。冬なんだからね、寒さに感動しなくっちゃもったいないしねー!あ、休憩ね。どうぞ、休んでくださいね。
私もここで、空見て、がんばりますからね。いや、どうも。」
時間にすれば、たかだか4,5分の立ち話でしたが、私の胸にも大きな青空が広がったような気がしました。
守衛さん、ありがとう。
寒い寒いと背中丸めて歩いていたのに そよ風と言ってくれる人がいる。
人は知らずに誰かの青空になっているのです。
…その人のことを思うと、胸の中に青空が広がる。そういう人になりたい、そして、そういう人をたくさんつくっていきたい、と思います。
さて、これから仕事です
秘書科の「青空ちゃん」たちが待っている(^^♪
今週も元気に!
(^^)/~~~