Suzuka to the world!!

〜鈴鹿の山から世界の山へ〜 山岳スキーレーサー小寺 教夫が送るMountain life のブログです。

2018/2019 WC Font Blanca INDIVIDUAL Race

2019-01-26 15:57:29 | 2018/2019 ISMF World Cup
今日はやっとピレネーの山々が、その美しい姿を見せてくれました!





降り始めからの積雪は80cmほどになったでしょうか。リスキーな山のコンディションに、やはり昨夜のブリーフィングでコースの変更がアナウンスされました。





安全に配慮した変更とは言え、ここはピレネー山脈。それでも素晴らしいスケールのコースが用意されました。



概要は、スキー場(標高約2000m)を発着点にして、写真には写っていない奥のPic de I'Hortell(2562m)の直下まで、大回りで1回、小回りで2回登って滑るコースになりました。



今日は晴れて素晴らしい景観!



滑降のハイライトはサイドカントリーの鞍部からゲレンデに滑り込むこのあたり。見た目以上に傾斜もあり、岩も所々出ていて難所でした。



レースの方は残念ながら今回もスタートから差が付いてしまい、最後尾からブラジルのカルレス選手、地元アンドラの選手を追う展開になりました。1回目の山頂でカルレスから1分の遅れ。滑りはカルレスに軍配、登りはわずかに私が勝る感じです。



競り合いで小回り1周目を終え、小回り2回目、最後の登りで勝負をかけて山頂でカルレスから1分強のリード。何とかそのまま最後まで逃げ切って44位で完走。ブラジル代表ですが、スイスに住むカルレスは雪にとても慣れています。今回は何とか勝てましたが、今後も良いライバルとなりそうです。



後方での厳しいレースが続きますが、ワールドカップでまずは誰かと競り合うことができました。



わずかずつですが、引き続き1レース毎に少しでも前進を続けたいと思います!



Can't stop!!続・続・冬の嵐

2019-01-25 14:00:55 | 2018/2019 ISMF World Cup
天気予報は外れて、今日もドカ雪のアンドラ。



明日のインディビジュアルレースの下見には入れないにせよ、会場のArcalísエリアを目指します。



今日のフリーバスは定刻どおり。



Arcalís に着いて支度をしていると、何人ものスキーパトロールから「どのコースに入るつもりですか?」と声を掛けられます。



きっとここでは珍しいアジアンなので、みんな気にしてくれたのでしょう。「オープンしてるSKIMO コースで軽く練習するだけだから!」と答えると、頑張れ!と励まされます。



降り始めから72時間で69cmの降雪、アバランチリスクも4/5と高レベル。山はかなりリスキーな状態です。



比較的安全な樹林帯のSKIMOコースでヒルアップ。



スキー場のアプリで現在地も確認できて、安全管理に役立ちます。



標高2300m程のエリアでは各国の選手も練習していました。みんな、上に上がれないのでここで最終調整。



これから下山して、開会式とブリーフィング。一体、明日はどうなるのでしょうか?

レースのライブ配信(日本時間1月26日17:40〜)はこちらです。

http://www.fontblanca.ad/


Snow♪Snow♪Snow♪ 続・冬の嵐

2019-01-24 20:32:57 | 2018/2019 ISMF World Cup
アンドラの冬の嵐は今日も止まず、さらに積雪が増えました!



地元の山スキーヤーからは(良い意味で)「お前が日本から雪を運んできたんだな〜」と笑い話にされるくらい降っています♪(笑)





降り始めてから2日目、確かにかなり積もりました。



パウダーを楽しむために来たのなら最高の展開なのですが、私にとってはちょっと降り過ぎ!昨日にも増してクローズになるエリアが増えてしまい、ついにはCector Arinsal、Ordino ArcalisのSKIMOコースまで閉鎖に…。レースの下見が出来ません…。



オープンしているのはワールドカップに関係のないCector Palのしかも下部のみ。まぁ、お天気のことだから仕方ありません。



滞在しているAldosaから谷を挟んだ反対側の山の上がSector Palですが、確かに雪雲に覆われています。



もちろん今日はCector Palに人が集中して、ちょっと混雑気味。



混雑が軽い朝のうちにリフトで回して滑り込んで、本格的に混んで来たタイミングでPic del Cubil(2364m)までハイクアップ!この頃には天気も回復方向♪



さすがにこの標高になると呼吸が苦しくなりますが、レースに向けて良い高度順応になります。



他国の選手や、地元の山スキーヤーも一緒に上がってきました!



お昼過ぎにはトレーニングを終えて、午後は大会本部が置かれるOrdinoの街まで。



街にはポスターが貼られ、看板も設置されてすっかりレースウィークモード。



受付を済ませ、周辺に点在する大会施設のチェック。初めての場所での大会、あとで慌てないように大事なチェックです。



Ordinoからの帰り道、Pic Negre(2569m)でしょうか、ワールドカップの舞台となる山がやっとその姿を現してくれました♫明日は晴れ予報、明日こそはコースの下見に入れることを期待しています♫



そういえば、Ordinoへ向かう前にEsports
Sensacio( http://www.esportsensacio.com/ )のベリンダから「プレゼントがあるの♪」とメールをもらったので、お店に寄ってみました。



なんとプレゼントはベリンダのお店、Esports SensacioとMILLETのWネームヘッドバンド♪このサプライズは本当にうれしい応援になります!早速、ヘルメットが不用の日曜日のバーティカルレースで着用したいと思います♪



こちらからは有り合わせですが、フリーズドライの日本食に、湯の山温泉開湯1300年記念タオルをお返しにプレゼント。"Onsen"という単語を知ってくれていたことが驚きでした!偶然から始まった交流ですが、アンドラでの良い出会いになりました♪

Thank you! Belinda!
Cheering from you and Esports,I appreciate it. I will do my best in the race! And I enjoy Font blanca ♪

Pow!Pow!Andorra!!

2019-01-23 20:29:07 | 2018/2019 ISMF World Cup
ベリンダが言っていた様に、昨夜からの雪は今日も一日中降り続きました!



昨日、アンドラの街にはまったく雪はありませんでしたが、一夜で様子は一変。



朝の時点で一気に20cmほどの積雪に。





いたるところでトラフィックジャムが発生し、交通はマヒ。



バーティカルレースの下見に今日はSector Arinsalに向かいたかったのですが、フリーバスもスタックして動けず。



仕方ないのでゴンドラ駅で情報を聞くと、そもそもSector Arinsalエリア自体が今日はクローズとのこと。



かろうじてSKIMOコースはオープンしているらしいのですが、バスも動かず移動の目処も立たないので、今日はオープンしているSector Palエリアでゲレンデスキーをする事に変更♫切り替えは早いのが一番です。



ゴンドラとリフトで標高2364mまで上がれるので、良い高地順応にもなります。



地元のスキーヤーに聞いてみると、今日みたいなパウダーコンディションはスペシャルな日だと言って、テンションはかなり高め♫



ゲレンデのどこを滑っても腰から胸、時には肩までスプレーを上げて滑りを楽しめました!



午後にはさらに風雪が強まってきて、さすがに撤収。風を受けるアンドラ国旗の角度が強風を物語ります。

夕方には街で積雪は膝丈に達し、まだまだ止む気配なし。さすがに土曜日のインディビジュアルレースはコース変更があるような気がしてきました。



アンドラの冬将軍は本気です!


Hola! Andorra!!

2019-01-22 18:50:53 | 2018/2019 ISMF World Cup
鉄道の走っていないアンドラへは、滞在したトゥールーズマタビオ駅から乗り合いバスでの移動となります。



アンドラバスのアプリからバスを予約をしようと操作していましたが、超過荷物の欄が出て来たので断念。20kgまでは込み料金ですが、超えると有料。キャリーバックに加えてバックパックにスキーケース、計算もややこしいので直接バスセンターへ。



結局、追加を言われることなく往復で通常料金の79ユーロの支払いでした。



ハイウェイに乗るとすぐに街とは別れを告げ、のどかな風景に。田舎育ちなので、街よりこういう景色に和みます。



約3時間でアンドラに到着。なんと乗り合いバスなのにホテルの近くまで送ってくれました。



ホテルにチェックインしてスタッフと話してみると、今日からトレーニングとはいかなさそう。今大会はインディビジュアルがArcalis、バーティカルがArinsalというエリアで行われますが、どちらへもバス移動かゴンドラの乗り継ぎが必要。まだバス停の位置すらわかりません。



そこで今日のトレーニングは近隣の散歩に変更して、これからの生活に必要なスーパーマーケットやレストラン、バス停やゴンドラ駅の場所の確認に。



夏は登山やマウンテンバイク、そして冬はスキーで賑わうリゾート国だけに、ホテルやレストランがとても多いです。



ちょっとスポーツショップも気になったので中へ入ってみました♫



店主のベリンダが話しかけて来てくれたので、ワールドカップのために来たんだと言うと話が一気に弾みました。

ここのところ1ヶ月は全然降っていないの。でも明日と明後日はしっかり降るから週末はエキサイティングな良いコンディションになるわよ!頑張って!そんな感じです。

気になるのは明日の天気と雪の具合、言葉は違っても話題は世界共通です♫日本のパウダーにも興味があるらしく、やはりJAPOWは世界に広がっています。





おいしいレストラン情報から困り事まで、なんでも相談しに来て♫そんな頼れるベリンダのお店には、MILLETのギアもしっかりと並んでいました♫



街からの帰り道、早くも雪が舞ってきました。やはり地元のことは地元の人に聞くのが一番です。

Gràcies Belinda! Gaudeixo d'Andorra!