気が重いよ…伊那篇

落ちるところまで落ちた男の日記

脱脂粉乳

2018-10-15 20:07:27 | 昭和レトロ
今、BSのテレビ番組を見ていたら、「ユニセフ」のCMが。
日本の学校給食事情が悪かった頃(昭和20~30年代)、ユニセフ経由でアメリカの脱脂粉乳が入って来ました。
脱脂粉乳とは、文字通り牛乳からバター等の乳脂肪分を取り除いた後の粉ミルク。
これを戦後しばらく、牛乳代わりに給食で飲んでいたのです。
脱脂粉乳=団塊の世代のイメージですよね。

しかし、昭和39年生まれ、間もなく54歳の私も経験しているのであります。
もちろん、昭和46年に小学校へ入学したときは、既に瓶牛乳(懐かしのサンキョウ牛乳)でしたが。
ではいつ?
それは、入学前の保育園の給食で脱脂粉乳を飲んでいたのです。
昭和43~45年くらいのことです。(50年近く前)



私が通っていた保育園は、自宅から徒歩2~3分の「伊那保育園」。
当時、英字が書かれたボール紙製の円柱(ドラム缶のイメージ)から、脱脂粉乳を柄杓で取り出し、バケツのような容器に入れてお湯で溶いていましたよね。
そのバケツのような容器をクラス毎に配布し、先生が各々金属製のお椀に入れてくれました。
ほんのり甘くて、優しい味。
まさに粉ミルクを溶かした味でした。
昭和20~30年代の臭かった、劣悪の脱脂粉乳の印象はありません。
(家畜の飼料用として粗雑に扱われたもの、輸入の際に高温多湿で痛んだものが多かったらしいです)

恐らく、私たちは、脱脂粉乳の給食を知る最後の世代でしょうね。
(同じ53~54歳でも脱脂粉乳を知らない輩も結構多いです)
ユニセフのCMを見て、懐かしくなって書きました。


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