去年はたしか、食べたのは八月に入っていたとは思うのだが、今年は、土用の丑の日はとうに過ぎたが、やっとこさでうなぎを食べられた。
母がいた頃は、私がその年に、何か、高い買い物、例えば、パソコンを買った、だの、高級ラジオを買った、だのした時には、自粛というのか、うなぎを却って食べない、うなぎ断ちというものを私は良くやった。
しかし、これは成功した試しがない。うちの母は元々、そういった、うなぎなどは嫌いな方で、これも歌手の和田アキ子がウナギが嫌いなのを知っていて、私(母)と同じだ、などと言っていた。
とにかく、その年の土用の丑の日は、私はうなぎは要らない、と言ったって、テレビでは、おいしそうに、パタパタ扇をはたいて、うなぎ屋さんが繁盛している様、お客さんの、一年に一度のこの食事に掛ける命の力の入れよう、等々を見ていて、思わず、私は根負けして、やっぱりうなぎが欲しい、となった。
そして、母と買いに行く。当時はイオンタウンや、私の近くのスーパーなどに買いに行く。そして、日本産など、その当時から高く、我が家は専ら、中国産だ。
それを買って帰り、家で食する。これが、本当に夏が来たなあ、との念慮しか湧かない。気分はもう、夏なのである。
そういった事を、今年も遅い土用の丑の日であるが、何とか私も時代に追いついた、と思い、安堵している。
今日買って来た、うなぎ、とうもろこしの茹でたの、ミカンゼリー、国産キムチ、等々。一度に食べるには難儀したが、全て腹の中に納まった。
こうやって、一年に一度、ウナギが食べられるのが、本当に幸せだ。私は今日の昼ごはんで、明日からも勿論、頑張ろう、との励みになったと自身で実感している。
私もこれは贅沢だとは思う。しかし二切れで780円は安い。福祉関係者に言わせても、何それ安いじゃない、言われたが、他の利用者さんは極端な話し、これでも贅沢な方で、こんなのは食べられない。それに食事内容を言うと、食べ過ぎと当たり前のように言われた。
幸いと言うか何というか、うちの近所にはウナギ屋さんがない。それで、皆、近所のスーパーで調達するか、駅前辺り等のうなぎ屋でうなぎを食するか、どちらかだろう。とにかく、御馳走様でした。
以上。よしなに。wainai