愚昧親爺記  ~ちぎれ雲きょうはどこへ行くのやら~

何でも興味津々のちぎれ雲。
あっちへふらりこっちへふらり飲み歩き記録など。

リカちゃんヌードル オニオングラタン味 @明星チャルメラ

2017-07-10 12:30:06 | 即席めん(カップ麺)を喰らう
弟との二人兄弟
男男

我が家にはリカちゃんはありませんでした。

以上

そんなある日、一人の男の目にリカちゃんが目に留まった  久々のハードボイルド調にリカちゃんが合うのだろうか

男は思った。

「リカちゃん」

今を遡ること云十有余年。
一人っ子の男にはもちろん、姉も妹もいなかった。

ただ、隣の家には幼馴染の娘がいた。

男は密かに心を寄せていた。
その幼馴染

いや、その娘が大事にしているリカちゃんに

男は目を閉じた

悪夢のような日の光景を消し去ろうと別のことを考えようとした。

「俺の後ろに立つな」

男は振り返った。

誰一人男の後ろには居なかった。

完全にあの日の状況を思い出してしまった。

幼き頃の男は、幼馴染が忘れていったリカちゃん人形に手を伸ばした。

ほほにリカちゃん人形を押し当てていた。

ふと、男は振り返った。

自分のママ、幼馴染、幼馴染のおかぁさん

3人の冷たい視線。

幼き頃の男は、それ以来、背後に人の気配がするのを極端に嫌うようになった。

そう、それ以来男はハードボイルドの道を目指すようになったのだ。

だが、その男、残念ながらリカちゃんへの想いを隠すことは遂にできなかったのである。

場末のスーパーに立ち寄った男は、陳列棚にある一つのカップ麺に目をやった。

リカちゃんヌードル。

衝撃的なネーミングに男は思わずその商品を手に取っていた。



思わず男はその商品を投げつけようとした。

リカちゃんヌードルとは名ばかり
チャルメラおじさんと猫ちゃんしか居ない。

男は自分の未熟さを恥じた。
そっと、その商品を棚に戻そうとしたとき、目に留まった。



おぉぉっぉぉ~、リカちゃん



裏面には、チャルメラおじさんのコスプレをしたリカちゃんだ

男はありったけのカップをかごに詰め込んだ。

レジに並ぶ。
自分の順番が来る
「申し訳ございません。この商品は本日特売でして、おひとり様2個までご家族で5個までにさせていただいております。」

「ご家族は?」
「ひ、独り者です・・・」
「・・・それでは5個までなら」

あまりの落胆ぶりに、スーパーのおばちゃんは気を利かせた。

そのとき、誰一人として知る由はなかった。

そのスーパーのおばちゃんと男の幼馴染は全くの別人物であることを

リカちゃんヌードル オニオングラタン味を5個持った男は家路へと急いだ。

男は開封前にもう一度蓋に目をやった。



あったらラッキー
ハートなると



おもむろに蓋を開ける。




リボン型のなるとは見えた。
だが・・・

お湯を入れて3分待った。



蓋を開ける。
み、見えた!



あったぞラッキー
ハートなると


コメント (4)
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