【タックの放浪記】  思えば遠くへきたもんだ・・・     by Tack SHIMIZU

心に刻まれたその一瞬、心に響いたその一言、心が震えたその想いを徒然と書き記したい。この記憶から消え去る前に…

たまには過去もふりかえり~

2011年12月11日 | 徒然日記
東京での休日、浦安へ行ってきた。

そして、今から20年ほど前、ちょうど22歳になった春から3年間のサラリーマン修行時代に住んでいたKODAKの独身寮(ワンルームマンション)を見に行ってきた。

オレが入社した春に出来たばかりのワンルームマンション・エメラルドコーポは東西線の南行徳駅より徒歩10分ほどの所にあった。

その界隈は、当時、中古車屋さんが軒を連ねていたのだが、その数もだいぶん減ったようである。

よく買い物に行ったマルエツは健在であった。

確かこの辺りにステーキハウスがあったなぁと思い、探してみるとまだあった!しかし記憶の店とはかなり違っていた。

20年の月日は長い。

エメラルドコーポの下に立ち、オレが住んでいた302号室を見上げる。もうそのマンションはKODAKの寮ではなくなっていたのだが、部屋のポストには薄く「清水」と書かれ、そこをペンで横棒に消された跡がまだ残っていた。

あの狭かった部屋で、オレは熱帯魚を飼い、そして電子ピアノを無理やり部屋に入れて、暇な時に弾いていたんだった。

20年の月日が流れ、その間にオレにも家庭が出来て、チビらも成長した。そして曲がりなりにも会社を経営するようになった。

常にたくさんの新たなる物事が目の前に現れる現在。きっとこれから先もそうであろう。

だからこそ、ほんのたまには過去の自分の歩んできた道を忘れぬように振り返ってみたい。

そう思えた一日であった。


福島いわき放浪2011冬 『 美しき夕陽、そして切ない思い~ 』

2011年12月11日 | 旅三昧!釣り三昧!
東京にやってきて数日、

こちらに来た途端、驚くほど寒い毎日である。京都を出る時にコートを忘れてきた為、宅急便で送ってもらった。感謝~

一昨日、東京から250キロほど北上し、福島いわき市へ行ってきた。福島原発より40キロほどの所である。



いわき市のとある海岸で夕陽にでくわした。

とても美しい夕陽であった。

しかし、実は撮影したこのオレの背中側は、すべての建物がなくなり更地化していた。更地には家の基礎となる間取りの枠だけがまるで遺跡のように残っていた。

この美しい夕陽を毎日のように見ながら生活をしてきたであろう人々。あの津波さへなければ、ここには今、その温かい家族たちの夕餉の時間があったはず…。

更地には人っ子ひとりおらず、ただ寒々しい海風だけが吹いていた。

聞けばここでも津波で百数十名の方々がお亡くなりになられたとのこと。

この凪いだ海を見ながら、とても切ない気持ちになった。