【タックの放浪記】  思えば遠くへきたもんだ・・・     by Tack SHIMIZU

心に刻まれたその一瞬、心に響いたその一言、心が震えたその想いを徒然と書き記したい。この記憶から消え去る前に…

BASEL放浪2011 『 誕生日のBASELフェア、そして悲報 』

2011年03月29日 | 旅三昧!釣り三昧!
誕生日の朝、ミラノの常宿にて6時に起床し、タクシーでミラノ中央駅に向かった。

そこから陸路、国境を越えてスイス・バーゼルへ。片道4時間の列車の旅である。

アルプスを抜ける列車から見える車窓は本当に美しかった。

切り立った山の合間を列車が駆け抜けていく。青空には雲、山の上には積雪、山の中腹より下には霧、そしてその下の緑の丘のかけあがりにはポツンポツンと点在する石の家。

こういうところに住む人々はきっと朗らかなんだろうと思った。

しかしスイスは物価が高い。"BASEL FAIR"の会場までのほんの少しのタクシー代が2500円である。

日帰りというタイトな予定にしたのが失敗であった。4時間余りの間に、4件の取引先を廻る羽目に…。

ミラノへの帰りの列車の中、チビらから届いたメールをもう一度読んだ。いつかやつらが大人になった時、間違いなく忘れているであろうこのメールを、製本するここに貼り付けて、残しておいてやろう。


長女マイから、




次女サクから、




もう43歳である。まだ43歳である。


そして… 日本より悲報が入った。

今治にて、振り返れば10年近く、ずっと親しくして頂いてきた外商のUMAKOSHIさんが昨日他界されたとのこと。正直かなりショックだった。

とても個性が強いが心が純粋な方であった。

今月の頭、今治国際ホテルの駐車場でばったり出会った時、いつものように苦虫をつぶしたような顔をして、『わしゃ膵臓癌みたいなんじゃわ。困っとんじゃわ!』といつものとおり、冗談交じりで笑い話すUMAKOSHIさんに、『またまた~(笑)、詳しく検査してすぐ教えてくださいね!』と軽く流して別れたのが最後の会話となった。

本当に癌だったとは…

あれから3週間と少ししか経っていないというのに…

正直、まだ悲しいという実感すら沸かない。帰国したら出来る限りはやくご霊前に挨拶に行こうと思っている。


また4時間かけてミラノに戻った。なんだか今日は心身ともに疲れてしまった。ホテルに戻り、食べに出る気力もなく、日本から持参したカップラーメンを食べた。

今夜は赤ワインを多めに飲んで寝ることにする。

Tomorow never knows...


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