【タックの放浪記】  思えば遠くへきたもんだ・・・     by Tack SHIMIZU

心に刻まれたその一瞬、心に響いたその一言、心が震えたその想いを徒然と書き記したい。この記憶から消え去る前に…

白浜放浪2012GW 『 雑魚、カニかご、そしてKEIと~ 』

2012年05月04日 | 旅三昧!釣り三昧!
5月1日の午後より、白浜へ向かった。

今回は、友人・KEIも参加ということで、さらに楽しい旅となった。KEIは3月下旬、ちびらとともに白浜へやってきたのだが、海が最悪の状態でそのリベンジのため、東京からやってきたのであった。



今回も天候は極めて悪条件なのだが、それでも出来るだけ楽しもうと話しながらやってきた。

白浜へ到着し、まず釣具屋へ。そこでオレは念願の「カニかご」をGETすることができた!

さっそく雑魚釣り隊基地の裏の海辺に沈めようとしたのだが、肝心の餌になる魚のアラがない。仕方がないのでスーパーでKEIが求めた魚肉ソーセージをひとつ強奪し、何分化に手で切り分けて放り込み網を海に沈めたのであった。

基地の温泉でほっこりした後、買ってきたつまみでプレミアムモルツから赤ワインへ、KEIはさらにそこからハイボールへと移行していった。

ほどよく酔いながら、それぞれの仕掛けの事や釣れる魚の事を話す。

至福のひとときである。

今回の旅のために、KEIは釣具屋でライトタックルの天秤仕掛けを用意してきている。イサキ仕掛けのようであった。

オレはいつもどおりあくまでも大物狙いの胴突き落とし込み作戦なのであった。ハリスは13号とバリバリに太いものを用意した。雑魚はもちろん望むところ、しかし小魚は不要なのであった。



翌朝、船を出す。雨がときおりパラパラとふり、波を全身にかぶりながら沖へ目指した。なんたる悪天候とそのとき二人話していたのだが、まさかこの日がこの旅で最も海の状況が良かったとは、当然その時は微塵も考えていなかった。

もちろんオレ自身が楽しむは前提なのだが、東京からわざわざやってきたKEIに船釣りの面白さを伝えたい。そう考えていた。

そんなKEIが『カワハギ』を釣った!これは雑魚の中では、最高に美味い外道である。

その他、夏場にこのあたりでは必ず群れを成してくる『イトタマガシラ』がかつんかつんとあがってくる。こいつが釣れると面白くないのである。こいつが釣れるとポイントを変えるのだが、結局、4.5匹はこいつを釣り上げた。まぁ、白身魚でまぁまぁ美味いのだ。

KEIと二人して『オジサン』も釣り上げる。オレが釣ったオジサンはまあまあ大きくて30センチ強。なかなか引きを楽しむことができた。

しかし、オレが釣りたいのはこの魚ではない。海の根っこにいる魚・アコウなのであった…。

その後、KEIは25センチくらいと小ぶりながらも『真鯛』をGET!いつまでも正攻法で攻める男なのだ。

オレはというと、なにやらものすごい重いものがヒットしたかと思うと、それは『エソ』であった。雑魚の横綱である!

こいつは必ずKEIに食わせてやろうと、釣りながら料理法を考える。

食べきれない雑魚は海に戻し、我らは帰港した。



カワハギはもちろん刺身にした。しかしこの刺身の美味いこと!美味いこと!

KEIはしばらく唸っていた。

次に釣れた雑魚どもとカワハギのアラをぶつ切りにし、白ネギと木綿豆腐を加えて味噌汁にしてみた。これも魚の出汁が利いて美味い!

以前からそう思っているのだが、「この手の雑魚の味噌汁には、白ネギと木綿豆腐の組み合わせこそ最高!」と信じて疑わないのだ。だから他は作らないのである。やはり最高! 

KEIがさらに唸る。

そして、真鯛を塩焼きにした。まったくもって重みのある歯ごたえ、上品な鯛肉である。

KEIの唸り声が低くなりだした。

最後にメインディッシュである。エソがメインなのである。(わざと!)

3枚におろしたエソに塩コショウして小麦粉をかぶせる。卵を溶き、そこに泳がせた後、パン粉の海に投げ入れる。これを揚げる。タルタルソースにウスターソースをかけて食す。

オレ流フィレオフィッシュに、KEIは唸らず笑った。

オレはその夜、疲れて早々に沈没。

翌朝、カニかごを見に行ってみる。

すると、なんと岩ガニが3匹、網に入っているではないか!



オレ達はなんともうれしくなった。

しかし、この日、そして翌日である今日は、残念ながらまったくの強風波浪で釣りどころではなかった。

落とし込みの仕掛けでは潮がはやすぎて海底までおもりが届かない。

そこで、オレは今日は浮き仕掛けに変更したのだが、アンカーを落としても船が流されるほどであった。

本来であれば、KEIは青物かイサキ、オレはアコウかガシラを釣る予定だったのだが、青物はまだ廻っておらず、去年のGWでは頻繁に釣れたガシラの姿すら見れず、楽しみはまた先に延ばすこととなった。

釣果は満足いくものではなかったが、次回がさらに楽しみとなる旅であった。



KEIにとって最高の時間となったのであれば、オレの目標の半分は達成できたと思っている。

また近い内にともに白浜へこようと話し、固い握手の後、KEIと別れたのであった。





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