この単行本の帯には
「ブルーハーツやハイロウズの歌詞がつくり出す独特の世界、「反転図形」のように、多くの主題が重なり合う。彼らが吐き出す歌詞を分析することによって、現代青年の「かたち」を読み解く」
とあります。
著者、諸井克英氏は心理学の博士。
伝統的青年像というものと、現代の青年像の差異が何によってもたらされているのかを、解りやすく解説しつつ、歌詞の中にあらわれた青年の思考が紹介されるのです。
何となく解ってはいたけれど、とても解りやすく書いてくれている。
はるか遠くにある夢のために、今現在の多少の苦労やストレスはガマンができる。
でも、夢がなくなると、今現在の快楽を求めるようになり、苦労を回避する。刹那的っていうんでしょうか?
夢が持てないというか、既に豊かで、もっと豊かになりたいとか思わなくなったら、伝統的青年像から離れて行く。しかたないですね。
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