ロックやポップスの歴史が知りたくて買った一冊。
さすがにミュージシャンが書いた文章はリズムが良くて読みやすい。
プレスリーに始まるロックの潮流がよくわかる本だ。
もうだいぶ読み進んだところでGSの話が出てきた。この日本独自のスタイル。そこで気になったのがユニセックス的なところで、これは現代の腐女子につながるといのだ。
えー? GSというのはユニセックス的だったのかあ? 赤松愛は女の子みたいだったけど、それ以外も・・・。
日本の漫画文化・アニメ文化というのが世界の中でもかなり特殊で、少女マンガの中の王子様というのがわりと日本の女性が憧れる男性像だったりする。それを生身の人間で置き換えるとアイドルというか、ユニセックス的、美形で優しそうな男性に行きつくのでしょうね。
ちなみに、もう少し読み進むと、アイドルについて掘り下げたパートが出てきます。そこでは、ビートルズも最初はアイドル的に売り出されたけど、本人たちが脱アイドル志向になって、途中からはアイドルじゃなくなったとか。
その他にも、けんぞうさんは、キャーッという女の子たちのミーハー心みたいなことをかなり書いてる。ロックというのは純粋に音楽だけの世界でなくて、まずはテレビで映像が伝播されるようになって、それが大きくロックの世界に影響したし、おかげてロックがビジネスとなり、広がったんだということ。映像がついてまわれば、当然うたっている人の見た目が重要になってくる。そしてキャーッと飛びつくのは若い女性たち。 アイドルの登場ってわけだ。
この本では、テレビに始まり、レコードからCDへ、シングルとアルバム、クラブ、コンサート、MTVなどがメディアとして登場する。そして、アーティスト自身がメディアだと言っている。
なかなか面白い本ですよ。
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