キリンとサントリーの時も「やっぱり・・・」だったのですが、今回の高島屋とエイチツーオーも「やっぱりー」。
だいたい企業文化の違う会社が一緒になるのはしんどいと思います。
老舗で元々呉服屋さんの高島屋と、電鉄系のエイチツーオーでは文化が違いすぎる。
私の印象では、高島屋とか大丸のような老舗はプライドが高く、お客に対しても高飛車だし、老舗として超えられない一線みたいのがありますが、電鉄系は電車に乗ってもらって買い物や遊びをしてもらってというトータルでの考え方で、一線はなくて、顧客をどううまく踊らせられるか、踊らせられるんだったら何でもします!みたいなところがありますもんね。
また別に、エイチツーオー自体が企業文化の違う阪神と阪急がいっしょになっているので、それだけでも大変なのに、そこへさらに第三の文化が入ってくるなんて、ごちゃごちゃですよ。
統合してスケールメリットを出そうという動きは各所で見られますが、確かにスケールメリットというのはあるのかもしれない(経営コンサルさんなんかはそう指導するのでしょうね)、けど、そんなマニュアル通りの考え方をどこにでもあてはめようというのには反対です。
スケールデメリットというのもあるし、今も仕事である統合した企業の打ち合わせをしてきましたけど、うまくメリットが出せていない。出そうと思えばトップが先頭に立ってきっちり設計して物事を推し進めないといけないのに、それをしないでうじゃうじゃ言っている。
大が小を吸収するならまだ動きやすいけど、50:50の力を持っているどうしだとなかなかうまく行かないでしょうね。
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