読売オンラインに「橋本知事の大阪府・市再編論に波紋」という記事がでていた。
橋本さんは府知事だが、大阪市と堺市は政令指定都市であるため、大阪府の傘下のようで傘下でないという状況にある。
大阪府の人口は880万人ほどで、うち大阪市が260万人、堺市が100万人ほどなので、計360万人、ほぼ府の人口の40%は橋本さんの力が直接及ぶところではない。
このような問題は政令指定都市をかかえる都道府県のすべてに存在することだ。
昔から阪神都構想のようなものが浮かんでは消えしてきたと聞いている。阪神都となると都道府県にまたがる問題なので話はもっとややこしい。けど、もし橋本さんが大阪市長だったら阪神都を言い出していたのではないかと思う。今は府知事だから大阪都構想を打ち出しておられる。
政令指定都市というのがそもそも中途半端で二重構造の元凶になっているのではないか。
東京都は特別区と市町村からなり、23区は市町村と同等の扱いであるのに対し、政令指定都市の区はあくまで市の中の一単位である。
東京都知事は23区も市町村も握っているが、政令指定都市がある大阪の場合は、大阪市と大阪府があたかも同等の力を持つかのように見える。実際そういうところがある。
橋本さんの気持ちは、大阪市がどーんとあることで、大阪府全体をトータルでコントロールできないことへのいら立ちだろう。
やっぱり組織というのは単純なピラミッド型の方が命令系統は簡単そうに見える。トップが下した号令がタタタと下へ伝わっていく。でもピラミッドからはずれた異質な大阪市が居ると、そこで目詰まりが生じて、やりたいこともスムーズに行かない。
自治体の単位の切り方と権限を整理する時期に来ているのではないかと私も思う。これは大阪だけの問題ではない。
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