TacoToma

タコとトマトが好き。
つまり食べることが好きってことです。
プラス、最近は韓国ドラマ関連も書いています。

製造業の流出問題

2009-12-27 13:45:24 | Voice
年末となり、昨年に続いて派遣村ができて、昨年より多くの人が集まっているとの報道が今朝のニュース番組を賑わしていた。

以前から、資源のない日本でモノを作らなくなったら終わりダ! サービスのしっこだけで経済は成り立たないと言っていた。
これは、1970年代ごろの神戸でクローズアップされた問題だった。
当時神戸は重厚長大産業+港湾でもって経済が成り立っていた。
そこへもってきて、重厚長大産業の構造不況が起こった。とくに造船は深刻だった。
そこで神戸が狙ったのは「観光」である。今はポートアイランドに医療特区を設け、「医療」を新たな産業に育てようとしている。

石油などの資源が産出される国は、それを売って経済が成り立つ。
広大な土地から農産物などが産出できれば、それを売って経済が成り立つ。
日本のように資源も土地もない国は、ほかのことで設けないといけない。
「製造」がそれだったわけですが、近年「観光」と言っているのは、製造以外での金の出所としてスポットライトをあてようとしているのだ。

「観光」は、中国をはじめとする比較的近い国から人を呼び込むことがポイントでしょう。何しろ日本はファーイーストです。以前、オランダからスペインへ行く飛行機の中で隣に座っていたイギリス人に日本に行ったことはあるかと聞いたら「ファーイーストだからね。行ってみたいけど」と言われたのが印象に残っている。

さて製造業の方ですが、要は工賃の問題です。人件費の安い国に製造が移る。
国内で作れば輸送コスト分は浮くけど、人件費や光熱費など製造に必要なコストが高いために、工賃の安い国へと製造が流出する。
為替レートの問題もあるが、身近なところで言えば、もし日本で製造を成り立たせようとすれば、中国と日本の賃金が同じレベルになるまで、この変化は続いていくだろうということが予測される。
高付加価値かつ効率的に製造することで何とか乗り切ろうとしているが、それにも限界があるだろう。

増して、消費地が中国など途上国に移りつつあるため、企画部門も現地に置くという現象が起こっていて、ホワイトカラーもぼーっとはしていられない。

見方を変えたら、アメリカや日本など先進国は富を吸い上げていた。そっちの方がおかしかったんだともいえる。
働かずに豊かになろうというのは許されないが、まっとうに働く国なら、富はできるだけ平等に配分されるべきだろう。
南北問題もそれで少しは解決される。

国内だけの問題として考えるなら、やはり富の配分であり、労働の配分を考えるべきなのだと思う。ワークシェアはもっとクローズアップすべきだ。
今、正社員は忙しい。人出が足りないから必死で働いている。
今というよりは、バブル崩壊後、リストラが進んだ結果そうなった。
昔はもっと人手に余裕があった。
あまりのしんどさに、精神的にも肉体的にもまいってしまうビジネスパーソンも多い。
こんなでいいんだろうか?

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