呉善花さんの本・・・表題 を読んだ。
表題と内容には少しギャップがあるように感じる。
この本の主人公は金玉均である。
玉均は、明治時代に日本に渡り、福沢諭吉に教えを得ている。
そして、朝鮮半島の独立と近代化を目標に動く人物である。
当時、長らく清の属国として生きながらていた李王朝は、当時腐敗しきっており、このままでは、欧米の力に屈し、それが東アジアの脅威となると考えた日本は、朝鮮半島の独立国としての確立と近代化に手を貸そうとする。
同様の考えを持った金玉均は、日本に学び、祖国の独立と近代化を進めようとするが不幸にも肝心なタイイングで日本の協力を得られなくなる一方、李王朝が望まざる方向で動いたために失敗する。
結局、日清・日露の戦争に勝った日本は、朝鮮半島の統治権を得ることで、当初の目的である東アジアとしての対抗策を講じることになる・・といったストーリーである。
つまり、朝鮮併合は元来日本の本意ではなかった。しかし、欧米に犯されないためには、結局のところ朝鮮併合(この言葉がふさわしいかどうかは?)の道を選ばざるを得なかったという解釈だ。
おそらくこの解釈には異論もあろう。
結果「日帝」日本帝国主義の時代となる。その犠牲となったのが朝鮮半島であり、インドシナでありという流れ。
はずかしながら、隣の国について本当に知識がなく、今回はじめてこのような本を読んで、少し歴史を知ることになったけど、呉女史の本を読んだだけなので、別の立場をとる人の言い分も聞いてみないといけない。
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