見終わりました。全24話は長かった。そして辛いストーリーだった。
「王女の男」というタイトルで、王女というのは、第一にキョンへ王女。この人は、父を伯父に殺されて王女ではなくなるのですが、婿となったチョン・ジョンに最初は背を向けながら徐々に優しく忠実なジョンに心を開き、子をもうけるのに、ジョンは酷い処刑にあって殺されてしまう(ネタバレごめん)。
その、少しずつ変わっていく心情をホン・スヒョンさんは上手に演じていたと思います。
第二の王女は、ヒロインのセリョンで、前出のキョンへ王女の父を殺したスヤンの娘でありスヤンが王となったことで王女となるのだが、彼女はその座を捨てて父と敵対する。
そして、セリョン(王女)の男=愛する人が、キム・スンユ。
と、2人の王女の物語で、プラス、前出のチョン・ジョン、キム・スンユ、そしてシン・ミョン(セリョン王女の婿候補)という3人の男の友情がからむ。
すんなりと愛する者同士が結ばれない中での葛藤。それは、王権争いが関係してそうなってしまうわけだが・・・。
血縁同士での醜い王権争い、そして、王の座を狙うものは殺してしまわないと不安でならないという朝鮮半島や中国のいつものストーリーは、現代でも同様のことが繰り返されている模様。
だが、あまりにも殺りくを繰り返したばっかりに悪夢にうなされるようになったスヤン王や、復讐にこだわるキム・スンユを助けながらも、結局はスヤンと同じように多くの人を殺しているだけではないかと諭す周囲の人々などを通じて、権力争いや復讐といった国にはびこる価値観に疑問を投げかける部分が大きい史劇だったように思う。
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