
タカ長がクマさんと至近距離でお見合いをしてから1年以上が過ぎました。
お見合いをしたのは昨年の8月15日の9時前のことでした。そのような経験をして、その後YouTubeに投稿されている人の動画を何本も見ました。しかし、タカ長が経験した「見せかけの攻撃」を受けたと言う投稿にはお目にかかっていません。
あの経験をしたら誰だってそのことに触れるはずです。それが無いと言うことは、その経験をする人はほとんどいないと言うこと???

タカ長が「見せかけの攻撃」のことを知ったのは、この本や米田さんのYouTube投稿からです。
クマがまだ威嚇の段階にあるときは、小走りに近寄ってきて、両前足を30センチぐらい上げたかと思うと、それを地面にたたきつけ、ひき返していく。これはなかなかの迫力だが、私の観察ではこのあと襲ってくることは一度もなかった。
タカ長が聞いた、「ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、ド~ン」と言う音はその時の音だったはずです。それ以外のことは考えられません。
なかなかの迫力、山の中で突然、重機を使った工事が始まったような音でした。最後の「ド~ン」は両前足を同時に地面にたたきつけた音だとおもいます。ヘビー級のボクサーだって、素手を地面にたたきつけてあの音を出すことは不可能です。

そのように迫力のある音ですが、そのことに触れた投稿が見つけられないのは、、、、そして本などにも触れられていないのは、研究者以外の一般人が聞くことはほとんど無いのではないかと思えるのです。
タカ長の勝手な独断ですが、日本で山歩きをしている人は星の数ほどいても、あの音を至近距離で聞いた登山者は限りなくゼロに近いのではないかと愚考しているのです。

タカ長がクマさんとお見合いした現場。その後3回実況見分しましたが、その直線距離は数メートルでした。だからと言うわけではありませんが、タカ長は岩になったつもりでお見合いしていました。
そのことがあってクマさんによる事故など少しだけ調べました。来週乗鞍岳に行く予定なので、2009年9月に起きた乗鞍岳のクマ襲撃事件のことも調べました。
そこで思うことです。いつの場合も人間が騒いでクマを興奮させ、被害を大きくしているのです。
ツキノワグマは巨大な猛獣ではありません。見た目は大型犬に毛の生えた程度なので、ひょっとしたら勝てるかも分からないと思う人もいるはずです。棒で叩けば逃げると思う人がいてもおかしくありません。
でも、あの音を聞けば、その身体能力は私たちの想像をはるかに超えた、異次元のものであることを実感できます。下手な手出しは自殺行為であることが分かります。
そのことを思うと、山歩きをする人は、一度はあの音を聞いたほうが良いと思います。でも、そんなことは簡単に出来ることではありません。
と言うことは、タカ長は非常に稀有で、貴重な経験をしたのだと実感します。