7月、庭の隅でこのように咲いていたミゾハギの花が酷暑の夏を生き抜きました。
昨夜は強い雨が降ったようですが、タカ長は何も知らないで眠っていました。その雨に打たれて、ミゾハギの花は最後の時を迎えたようです。
一見するとか弱い花に見えますが、ミゾハギの花はとても強い花ですね。拙宅の庭の隅で、十分で細かな管理もされない環境をものともせず生き抜きました。
目立たないところでも黙々と強く生きる姿には惹かれますね。
サービスもしないで放置していて、この言い草、ミゾハギの花に叱られそうですね。
みそはぎ
ながれの岸のみそはぎは、
誰も知らない花でした。
ながれの水ははるばると、
とおくの海へゆきました。
大きな、大きな、大海で、
小さな、小さな、一しずく、
誰も、知らないみそはぎを、
いつもおもって居りました。
それは、さみしいみそはぎの、
花からこぼれた露でした。 (金子みすゞ)