渡りの季節がやってきました。いつもの駐車場では有志による観察が始まっていますが、明日からは渡り観察も本格化するようです。
タカ長の渡り観察は「いいとこ取り」ですから、タカ長の出番はもう少し先になります。その出番も長時間の観察は無理、集中力も眼力も落ちています。そのようなタカ長ですが、本格化する渡りを前に気になることがあります。
ご存知のように今年は東日本の天気が安定しませんでした。東北など完全に痛めつけられたイメージがあります。
5月のGW明けころ日本に渡って来たハチクマは急ぎ繁殖、9月には越冬のため東南アジアに向けて旅立ちます。人間的に言えば、この短い期間に結婚、出産、子育てを済ませることになります。
その大切な期間が雨、雨、雨だったのが今年の東日本。うまく繁殖できたのかタカ長だけではなく、ホークウォッチャーなら誰もが気にしているのです。
何年も前のことですが、似たようなことがあったと記憶しています。
その年も東日本の天気は良くなかったのですが、秋のシーズンにはタカ長たちの上を、いつものようにハチクマが渡って行きました。その姿を見て、日本の自然の懐の深さに感動したものです。
今年はどうか、気になることですが、その答えが出るのは今月末になるはずです。
その月末には野鳥の会広島県支部の観察会が行われ、タカ長も参加して皆さんとタカ談義することを楽しみにしています。
その時、安堵した気分でタカ談義をすることになるのか、重たい気分でタカ談義をすることになるのか、今は分かりませんが、前者であってほしいと願うのは言うまでもないことです。