この本を手元に置いて読んでいますが、なかなか前に進むことができません。
八ヶ岳は何度か行ったことのある山で、その山が急速に変貌していく様を書いた文を読むとついつい感情移入してしまい、読むスピードがおちてしまうのです。
初めて八ヶ岳に行ったのは青春のころ、女房殿と信州の高原めぐりをしたときのことです。山旅の最後に野辺山駅で列車を下り、駅からそう遠くないところでテン泊しした記憶がかすかに残っています。
野辺山駅の近くには何もない広大な風景が広がっていて、建物などは少ししか無かったように記憶しています。その後何度か行きましたが、登山のためだけではありません。鳥見旅でも行きましたが、そのとき好天に誘われて麦草峠まで車で行き、まだ雪の残る東天狗に登ったこともあります。
山グループの仲間たちと行き、麦草峠から蓼科山まで歩いたこともあります。この写真は坪庭で撮ったものですが、天気が霧雨もようだったのが残念です。この日はランプの山小屋、縞枯山荘に泊まりました。
読むスピードが上がらないのは色々なことを思い出しながら読んでいるからだけではありません。これらの本に出てくる地名を地図で確認しながら、著者と一緒に歩くようなことをしているからです。
野辺山駅から列車で信濃川上駅まで行き、そこから歩いて、、、、、、、、馬越峠から天狗山に登り男山を通って信濃川上駅に下りる、、、、、、、、そのルートを地図で見ながら、天狗山には岩が多いようだと言うようなことを想像しながら読んでいるのですから、なかなか前に進めないのです。
串田孫一にこのような著作があることを知ったのは最近のことで、さっそくワンクリックして購入。この本でも同じように著者の歩いたコースを地図で確認しているので、まだ半分も読んでいません。
でもまぁ、急ぐ読書ではないので、このような読み方も面白いのではないでしょうか。