田原行きが出る。終了後本日は急ぎ帰っても仕事は出ないとみて、同地の吉胡(よしご)貝塚資料館に寄る。2年前にできた新しい施設だ。縄文晩期ー二千数百年前ーの集落跡だ。大正11年に発掘が始まり、以後の調査で340体の遺骨がでた。この渥美地方では縄文時代の埋葬人骨は、500体以上出ている。骨は色々のことを語る。
- 骨の男女年齢はもとより、健康状態、栄養状態、出産の有無も骨盤からわかるという。
- 虫歯、歯周病の有無
- 抜歯の習慣があり、犬歯を抜き、前歯も一部抜く。これは成人、結婚等の節目に行うみたいだ。また門歯を櫛のように削る。痛いでしょうね。
- 男子四十代の脛の骨では、頸骨が片方だけ細いものあり、彼は歩行困難であったろうと説明にあった。この時代に障害を持ちつつ寿命を全うしたことに感動する。当時の四十歳は決して短命ではない。
なによりも、昭和26年に出土した19号・・50歳代と思われるの女性埋葬骨は時間を越えて現代人に訴えるものがありました。両腕には貝の装飾があり、女性のおしゃれ心は変りません。
二千年以上時が流れ、再び掘り起こされた彼らは、きっと嬉しいでしょうね。現代人に「私たちの生活をどう思いますか」と、問いかけているようでした。
コンパクトな資料館でしたが、縄文生活のジオラマもあり、楽しかったです。
おまけに本日は、天皇在位20年記念で入館料がタダ!!でダブルラッキーでした。