名古屋市名東区 赤帽タケフジ運送の「ふ箱」

赤帽タケフジの車窓から見える光景

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ある図書館の閉館

2020年08月22日 | 朝な夕なのこと
 一人の老人間が亡くなっていくということは、「一つの図書館(辞典)がなくなるようなもの」・・・という「ことわざ」が中国にあると聞いたことがある。
どんな人でも生を受けてより、力尽きて亡くなるまでにはどれほどの思いと行いがあり、どれほどのお与え物を受けて、また他者に働きかけたことか。いのちというのは、網の目の一つの結び目でしょうか。すべての繋がりのなかでいのちを継いでいる。自分の気づかぬ繋がりのほうが膨大です。それを文字にてしるせば一つの辞典となるということか。しかし、縁尽きて亡くなる時には、いのちの網の目が解けそのアミは永遠の時の中に溶けていく。そしてその字典の内容は何人も読むことができなくなる。
 叔父が亡くなり、その通夜式に参列するにつき思ったことです。コロナ禍にあっても、アレコレ世話になった叔父ですので送りたいと思っている。この葬儀をもって私と連れ合いのすべての両親・叔父・叔母を送ったこととなる。
 
  秋近し 辞書閉ずるよう 叔父の逝く