「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

築地本願寺、仏教文化講座2018.8しむら氏

2018-08-25 23:39:30 | 仏教
しむらきよえ 「死から学ぶ生」

40代前半くらいの女性が講師。
バースセラピスト。この言葉は一般的ではないが、
彼女が作った造語。

ターミナルケアというのがある。ターミナルを通じて、新しいことが
生み出す。生まれる。そこからバース。

ICUに入っている女性を現在見ていて、今日築地本願寺で講演をしてくると
言ったら、その女性は私達夫婦は、そこで結婚式をあげたのよと言っていた。

10代から90代のみとりをしている。
ボランティアで。
経済的に豊かな人もいれば、豊かでない人もいる。
みとりに入るまえに、お友達になる。
体の苦しみ、痛みよりも、孤独のほうが痛みが大きい。

中学生のしょうごという男の子。妹と弟の世話を小学生の頃からしていた。
自分の存在をラジオで知り、病棟から手紙を送ってきた。
父母は家に帰ってこない。妹や弟が心配。

病院に会いに行った。他人が会うのは制約がある。
親戚とうそをついて会いに行った。
よく来てくれましたと、病院側。父母も親戚も来なかったなんて
ありえなかったという反応だった。
大部屋で少年の顔がわからないので、しょうごくん、
と声をかけて会うことができた。
妹、弟に会いに行ってごはんの作り方を教えてほしいと言われた。
家庭環境がネタにされたりして、学校でからかわれて、それに反抗して暴力。
けんかは強かった。学級崩壊の原因を作った。

妹、弟に会いに行ってホットプレートなど
料理を教えた。


末期になるほど、嫌いな人より好きな人がたくさんいたほうがよい。
そっちのほうが体は苦しいけど幸せ。

しょうごくんからのメール。
人がきらい。
自分は病気が治らなくて死ぬ。死んだら、
お墓参りにも来てくれると行ったね。
、、、、

その後、しょうご君とよく会うようになった後、しょうご君は変わった。
しょうご君はクラスの子や先生ともメールするようになった。
自分が変わったら人も変わった。
縁のうすかった近所の人との関係もよくなった。近所の人の手伝いも必要だった。
お母さんも帰るようになった。
その後、しょうご君は亡くなった。

75才の人を今見ている。まごにどんなことを見せたいの?
→自分の生きざまを見せたい。
別の人。今は亡くなった88才の男性。
死ぬときほとんどの人は、最後に、ありがとうと言う。
恨み辛みでなく、ありがとうで死にたい。
他には例えば、いいアドバイスを言ってくれる。
幸せは自分で決めていいんだよ。後悔してもいいんだよ。
何回もチャレンジすればいい。

みなさん、どんな言葉を残したいか考えておいたほうがよい。
ありがとうと普段から言っておかないと、いざというとき言いにくい。
笑顔も大事。笑顔の練習もしてもらう。
ここで聴衆に向かって、ワークショップ的に、
近くに座っている人と笑顔であいさつしてください。、、、
その気でない人は目を合わせてくれないが、
前の人が振り向いて目であいさつを
してくれお互いにあいさつをした。

自分の場合、
45才の夫がダイビング中に死亡。
ありがとうも言えずに亡くなった経験がある。

笑顔であいさつは、回りの人も幸せにする。

ユニセフが、世界の子供に対して意識調査している。
その中の質問に、孤独を感じているかというのがある。
みなさん、どこの国が一番孤独を感じていると
答えていると思いますか?
それは、日本です。
孤独はとても苦しいもの。

混雑している電車に、乗るときに言っていることばがある。
「仲間にいれてくださ~い。」

自分が変わらないと社会は変わらない。

寝るときは、一生の終わりになるかも。
重い病気の患者さんはそうなる。

後一週間しかもたないだろうという患者さんが
眠くなる。おやすみ、さようならの言葉が
最後かもしれない。

今まで看た患者さんの思い・・・。

病気になって生きることの大切さを知った。
人と比較して自分のほうがましとか、
自分のほうがつらいと考えていた。
今の自分というのを大切に、大事にしておけばよかった。

元気なうちに、愛しているよ・・・とか
よく言っておけばよかった。

元気なとき、自分のことを
まんざらでもないよ。と思えなかった。

亡くなる人たちから伝えてほしいといわれている。
今あることを最大限に感じることが大事。
・・・が痛いけど、・・・は調子いいじゃない。・・・


************
著書も出されているようで、
志村季世恵「いのちのバトン」

この方は自分で看護士の免許があるとか
というのは口にしていない。
不明だった。

病状に関しては、病院の看護士さんに
まかせて、患者と信頼関係を作り
最後に、看取りということを
されているのかもしれない。

目からうろこ的なバースセラピストという
いう名前が変わっているが、その活動に、
感銘を受けた。
 


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