たまびと日記 2

記憶力が衰えないようにとブログに記録しているのに、
記録したものはどんどん忘れていくという悪循環に陥っています。

モニタリングか?

2018-09-26 15:56:54 | 日記
お昼にトンカツを食べました。


私たちが入った時、隣の席には小柄な老婦人が一人で座っていて、すでにトンカツを食べていました。
私の席からは、横目でしか見えない状態なのですが、ご飯の茶碗をしっかりと持ち、食欲が旺盛な様子がわかりました。
向かいの席の“いえびと”からはよく見えたようで「あれくらいしっかり肉を食べなくちゃ、長生きは出来ないんだよ」と言いました。
私は冗談のつもりで「ご飯、おかわりしちゃうんじゃないの」と答えました。

やがて、お皿を持った店員さんが老婦人の席に近付き、「キャベツのお変わりはいかがですか」と聞きました。
老婦人は黙って自分のお皿を指差し、そのお皿の上にキャベツを山盛りにしてもらいました。
その時点で私の目玉は飛び出しそうになりました。
だってそんな量を食べきれるとは到底思えないほどほっそりとした人なのです。
続いて店員さんは「ご飯のおかわりはいかがですか」と言いました。
老婦人の声は聞こえないのですが、ご飯と味噌汁のおかわりが届けられました。
私が冗談として言った以上のことが次々と起きていくので、驚いて“いえびと”の顔を見たら、
「これ、モニタリングじゃないか」と言いました。

TBSテレビでニンゲン観察バラエティ『モニタリング』という番組をやっていますね。
テレビだと老婦人はやらせで、観察しているつもりの私たちが隠しカメラで撮られているというあの番組です。
見ちゃいけないと思いながら、チラチラ隣の席を窺う人が登場するあの番組・・・それが今まさに私たちの姿です。
お肉以外は二人分をたいらげた老婦人は、静かに席を立ち帰っていきました。
“いえびと”は「常連さんなんじゃないか」と言いました。
だって店員さんは、私たちには「キャベツもご飯もおかわりいかがですか」ってきかなかったもの。
コメント (2)
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