南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 





 父は昭和23年生まれ。いわゆる団塊の世代。先月末日をもって無事に定年退職を迎えることができた。
 20歳から同じ会社(晩年は同グループの子会社に出向)で働き続けて40年。立派である。
 私や家族が今まで不自由なく暮らすことができたのは父のお蔭である。

 思えば、引越し・転校の連続で、せっかくの友達との別れを繰り返したため、いわゆる「幼なじみ」が私にはいない。小学校は3校、中学は2校に通った。
 中学の時は転校先でなかなか馴染めずにちょっとしたいじめを経験したこともあり、「もういやだ。お父さんだけ勝手に単身赴任すれば?」と思ったこともしばしば。
 しかし、いろいろな土地を知ることができ、後年になって訪れることができる故郷がたくさんあるので、今は嬉しく感じている。

 小さい頃、日曜や祝日にに「遊びに連れて行ってほしい」と言っても「悪い。疲れているから」となかなか外出することもなく、「冷たい父親だ」とうんざりしたこともあった。
 今、自分が働く身になって「日曜くらいはゆっくりしたい」という父の気持ちがよく分かった(今でこそ週休2日制だが、当時は土曜も仕事だったし…ね)。

 父は、会社の再雇用制度を利用し、まだまだ働くつもりである。
 お父さん、ありがとう。お疲れ様でした。そしていつまでも元気でね。

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