南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 





 今日は明日開催の「火の国まつり」の前夜祭とも言える花火大会があった。
 この花火大会は数年前までは水前寺江津湖公園の辺りで開催されていたのだが、江津湖に架かる国道57号線(東バイパス)の橋の工事を理由に開催場所を熊本城(打ち上げ場所は藤崎台球場)に移転し、工事終了後もなぜかそのまま熊本城で行われている。

 まあ、それはそれで構わないのだが、この花火大会があまりにもショボすぎるのである…。
 熊本市は人口約73万人をかかえる大都市で、再来年には政令指定都市になろうかとしているのに、そのメインとなる花火大会はたったの3千発である…。
 いまどき、中小都市でもこんな数の花火大会は珍しい。まさに町村レベル…。
 この程度の花火を見るために、若い女性がわざわざ浴衣に身を包んで街に繰り出している姿を見るのはあまりにも忍びない。こっちが泣けてきそうである。
 今年3月に、熊本市に編入した鹿本郡植木町(現・熊本市植木町)で先日行われた花火大会でさえ、5千発あるというのに…。

■ちなみに県内市町村の花火の打ち上げ数(主なもの。予定含む)
  ・熊本市    3,000発
  ・熊本市城南町 2,000発
  ・熊本市植木町 5,000発
  ・八代市    13,000発
  ・人吉市    4,500発
  ・玉名市    9,000発
  ・山鹿市    4,000発
  ・菊池市    3,000発
  ・宇土市    3,000発
  ・天草市    7,000発
  ・和水町    3,000発
  ・御船町    3,000発
  ・甲佐町    3,000発
  ・多良木町   3,000発
  ・苓北町    3,000発

 私は転勤族なので、いろんな町で花火大会を見た経験があるが、やはり熊本市は最低ランクである。
 以前住んでいた鹿児島市では「錦江湾サマーナイト大花火大会」と称する花火大会があり、なんと1万6千発である。
 熊本市もこのくらいはしないと、都市間競争に負けるのは目に見えている。

 こんな熊本市に本当に政令指定都市になる資格はあるのだろうか。
 九州の州都を目指す? はぁ…? まず足元を見てから発言してほしいものだ。
 花火ひとつ地元経済界とも連携が取れてないようじゃ、先は暗い。絶対。

 そもそも江津湖から熊本城に移転し、そのまま放置されている理由も明かされていないことがそれを物語っている。
 交通渋滞がうんぬんかんぬんなどは、非常にくだらない言い訳だ。そんなのは全国各地での花火大会でも起こっている、当然のことだ。交通渋滞が起こるくらいの人出…、喜ばしいことだと思うのだが。

 県や市といった行政にもっと本気で死ぬ気で頑張ってもらわないと、九州新幹線全線開通しても熊本は本当に通過駅になるだけだ。
 冗談抜きで心配である。



【写真1】花火遠景

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