南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 





 今日(14日夜~15日未明)は、毎年恒例のふたご座流星群が最大となる日だ。

 ついこの間の土曜日(12/10)が皆既月蝕(熊本では悪天候のため見られず…)だったので、この立て続けの現象は天文ファンにとって嬉しい限りだ。

 だが、そのお月様のお蔭(?)で空が明るくて、今回、ふたご座流星群の観測には不向きになってしまった。
 まあ、この間、月蝕があったばかりだから、満月過ぎの明るいお月様がお空に出ていることは止むを得ないことなんだけどね…(月蝕が起こるのは満月の日って決まってるからね)。


 流星群が最大になるのは15日の午前2時頃だという。しかし、この時間だとお月様も空高くに位置しているはずだから、観測にはどうかな…。
 そこで、まずは幾分かお月様の高度が低い、14日の23時頃、妻と家の庭に出てみた。
 
 外は気温が低い。しかも、見上げると熊本の空は結構雲が多いようだ。
 だが、その雲が幸運にも月明かりを遮ってくれ、空を見上げ始めてから1分足らずで、オリオン座の右下方面に流れる一筋の光を見ることができた。
 妻はそれに満足したのか「あ、綺麗。やったー、観れた。さ、寒いから家に入ろう」と、さっさと家に入ってしまった。私もとりあえず1個観ることができたので、今度は2時に観ることにし、家に入った。


 2時半になった。あのあと寝ると朝まで起きれないと思ったので、そのまま夜更かし中だ。外はかなりの寒さだ。しかし、それが眠気を覚ましてくれる。
一応、妻にも声を掛けてみたが、「寒い」の一点張り。仕方ない、自分だけで観よう。
 空を見上げると、残念なことに、一面の曇り空。月明かりを隠してくれるのはありがたいんだが、流星群まで隠されては…。
 仕方がないので、一時帰宅。

 3時。雲はほとんどない。その代わり、天頂に位置するお月様が煌々と輝き、空全体を照らしている。月明かりによる私の影が真下の地面に落ちている。うーん、明るすぎる。こんなんで流星群、観られるかな…。
 左手で月明かりを隠しながら、真上を見上げる。
 ふたご座はオリオン座の左上の方に位置している。となると、この時間、ふたご座はほぼ真上にに位置していることになる。
で、ふたご座流星群は、このふたご座を放射の中心点としている。だから、ふたご座を視界の中心に置きながら空全体を見れば、流星の一瞬の瞬きをを見逃す確立が少なくなるのだ。
 しかし、真上を長時間見上げ続けるのは結構な労力だ。首が痛くなってくる。せめて流れ星が観測できれば、その疲れも飛んでくれるのだが…。

 結果を言うと、30分間で5個の流れ星を観ることができた! この明るさの中、なかなかの成果ではないかい?
 しかもうち2個はかなりの明るさで、長い光跡を残してくれた。
 うん、満足した。寒い中、眠い目を擦りつつ、首を痛めながら見上げた甲斐がありました。

 気づけばもう4時前!
 明日も仕事なんだしもう寝ないと。いまからだと3時間しか寝られないな。とほほ…。
 しかし、天文ファンならば、それは分かった上での寝不足だ。




 実は昨日、会社で「今夜(14日深夜)、ふたご座流星群が観られますよ」と言ったら、何人もから「何時ごろ?」「どの方向を見ればいいの?」「何個くらい観れるの?」みたいな質問を受けた。
 中には「一度も流れ星を観たことない」なんて人もいたから、それはそれはと、1つ1つ丁寧に答えた。

 なのに…。
 今朝、会社で観れたかどうかみんなに聞いてたら、誰一人観てなかった…。それも「観れなかった」じゃなく「観なかった」らしい。
 あらら。

 まあ、もともと興味がない人にとっちゃ、こんなもんだよね(笑)。

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