時々
9月27日に発生した御嶽山噴火。
死者・行方不明者が約50名という大災害だったとの報告があっている。
犠牲となった小学生の女の子が、発見時に自分のものではない大人用の緑色のジャンパーを着ていたことがわかり、その後の警察の調べで、ジャンパーの持ち主が判明したらしい。
女の子は愛知県豊田市の小学5年生・長山照利(あかり)さん(11)。
ジャンパーの持ち主は横浜市中区の会社員・近江屋洋さん(26)。ともに噴火で犠牲となった。
記事によると、長山さんは母親(無事帰還)らの17人のグループで、近江屋さんは同僚らの9人のグループで登山をしていたらしい。
噴火で逃げる際にそれぞれバラバラとなり、たまたま居合わせたこの2人ともう1人の女性(無事帰還)の3人で岩陰に避難していたらしい。その際、日が暮れて夜になり、寒さを訴えた長山さんに近江屋さんが自分のジャンパーを着せてあげたとのこと。
その後、3人は別々に避難。しかし、女性を除く2人は別々の場所で遺体となって発見された。
長山さんが自分のものではないジャンパーを着ていたことから警察が持ち主を探していたところ、無事救出されたもう1人の女性がそのこと覚えていて、経緯を警察に伝えたらしい。
それによると、近江屋さんはジャンパーを渡しただけでなく、自分も負傷をしていたのに、負傷していた長山さんの足の治療も行ったらしい。
また、近江屋さんは発見時、Tシャツに薄手のジャンパーという状態だったとのこと。もし、ジャンパーを渡していなかったら・・・。仮定の話はすべきではないが。
近江屋さんの父親は「切迫した中で息子が女の子を守ってあげようとした勇気を褒めてあげたい。2人とも生還できず、本当に残念で、残念で、状況を知るほど悲しみは増します。ただ特別のことをしたわけではないと思います。目の前に怪我をした子がいれば、誰であっても同じことをすると思います」「息子を偉いなと思う。生きて帰ってきてくれれば褒めてあげたかった。(息子は)見つかった時、薄いジャンパーとTシャツだった。頑張ったね、と言ってあげたい」と語った。
また、長山さんの父親は「人を助けることはなかなかやらない世間だと思うが、山の上で助け合った。救いになる」「自分のことで精いっぱいの状況の中で、照利のために着せてくれた。照利は人一倍臆病で怖かっただろうが、少しでも和らいだと思う。(近江屋さんが)生きていたら、感謝の言葉を伝えたかった」と語った。
極限状態に落ちた時、人間に何ができるか。どういう行動をするか。
同じような場面に居合わせて、助けを求める声を耳にしながらも自分だけ下山して九死に一生を得たという方のブログも読んだりもした。
何が正解か分からない。
ひどい言い方をすれば、なぜ自分だけ逃げなかったのか? そうすれば生還できたかも知れない。
同様に、自分だけ逃げたブログの著者を責めることも、非難することもできない。
一昔前、駅のホームから線路に落ちた人を救おうとして、列車にはねられて亡くなった韓国人留学生がいた。
それを思い起こしてしまう。
※一部に「読売新聞」「日本経済新聞」の記事を引用しています(問題があれば削除します)
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■今日の行動
なし
■今日の買い物
イオンモール熊本
くらし館
■今日の献立
朝:なし
昼:オムライス、ラーメン
夕:チキン南蛮定食(五穀)