南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 





 熊本市現代美術館で開催されている『館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技』という展覧会を見に行ってきた。
 2012年に始まったこの展覧会。熊本が最終巡回地なんだそうだ。

 特撮といえば、自分にとっては「ウルトラマン」だろうか。
 ビルや鉄塔、民家や電車、バスなどのミニチュアが宇宙怪獣によって壊される場面は、特に印象深く残っている。
 そして「何でウルトラマンは怪獣を投げ飛ばしたり、怪獣の攻撃をかわすことで、わざわざ建物の破壊を招くのか。いきなりスペシウム光線などの必殺技を使ってさっさとやっつければいいのに」と、いつも不満に思っていたものだ(笑)。

 会場には、当時のウルトラマンのマスクや地球防衛軍の飛行機や銃、ゴジラなどの怪獣映画の模型などなど…、マニアじゃなくても興味深いものばかり。
 どれをとっても、懐かしさがこみ上げてくる…。



 展覧会の中で9分ほどの特撮短編映画「巨神兵東京に現わる」が上映されている。この展覧会のためにわざわざ撮りおろしたものなんだそうだ。
 しかし、個人的には、映画の内容に「?」という気持ちを感じ得なかった…。
 今の映画はCG全盛のため、いまではほとんど行われないミニチュア模型を制作し、それを破壊する様子を撮りたいがために作った映画なのだろうが、正直“嫌悪感”しか得るものはなかったのだ…。

 いきなり現れて、東京の街を一方的に破壊し尽くす巨神兵。これは「東京大空襲」や「沖縄戦」や「ヒロシマ・ナガサキ原爆投下」に匹敵する(いや、上回る)大量殺戮。何で無実の一般市民が一方的に殺されないといけないのか意味不明???

 CGを使わないであの映像を撮るという技術には感服する。しかし、もっと見せ方があるのではなかろうか? もっと人類に希望を持たせるような終わり方はできなかったのか?
 特撮技術は優れているかも知れないが、脚本は落第だと思う。

 私のような大人が見て、この“嫌悪感”を抱くのだから、子供は幼心にどんな気持ちを抱くだろう? これは18歳未満には見せてはいけない映画に指定すべきだと思うのは私だけ?


 何かこの映画を見たせいで、特撮技術へ抱いていた懐古や憧れの気持ちが、サーッと一気に冷めたような気がした。
 展覧会の最後に売店コーナーもあったが、購入する気も失せてしまった。巨神兵の模型を複数個買ってる人もいたが、正直気が知れない…。

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■今日の行動
 館長 庵野秀明 特撮博物館(熊本市現代美術館)

■今日の買い物
 鶴屋百貨店
 生協くまもとコープ尾ノ上店 

■今日の献立
 朝:なし
 昼:なし
 夕:手巻き寿司

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