南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
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70年代熊本生まれ、大分育ち、宮崎経由、鹿児島出身です。
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映画『この世界の片隅に』
映画
/
2017年01月22日
のち
いま、一番の話題のアニメ映画『この世界の片隅に』を観に行ってみた。
「キネマ旬報」によると、2016年のナンバー1に選ばれた作品らしい。
ちなみに、『君の名は。』はベストテンにも入っていないとのこと。あれだけ世界中で大ヒットしてるのに、どういうことなんだろうね? 好き嫌いや偏見もある?
ま、それはともかく、気になったので見てみたかった。
私はこういう映画にはとても興味があるのだが、妻は気分が滅入るような内容の映画はあまり見たくはないらしい。
でも、さすがの妻もこの映画には興味があるようだ。という訳で一緒に観に行くことにした。
何気ない日常が淡々と続く作品。
しかし、はっきり言って感動作品だった。涙が出てきた。
例によって、絶賛公開中なので、あらすじは簡単に。
---
主人公のスズは広島市に住む、どちらかというとほんわかした、今風に言えばちょっと“天然”っぽい女の子。兄と妹(スミ)がいる3きょうだいの真ん中。
趣味は絵を描くこと。幼なじみのミズハラの絵画の宿題を代筆し、コンクールで賞を取ったこともあるなかなかの腕前。
19歳になったある日、お見合いの話が来る。相手は日本海軍の母港・呉にある海軍に勤めるシュウサク。
スズには覚えがなかったが、シュウサクはスズを見かけたことがあるらしい。
こうしてスズは結婚し、呉にあるシュウサクの実家に住むようになる。
呉での慣れない、嫁としての生活。
早朝からの水くみ、炊事、洗濯、掃除や隣組とのつきあい…。
夫に先立たれた小姑(シュウサクの姉・ケイコ)からの厳しい指導に耐えつつ、その一人娘・ハルミと仲良くなり、家事の合間の楽しいひとときを過ごすことも。
次第に戦局は悪化し、呉にも米軍機による空襲がたびたび起こるようになる。
そんなある日、ハルミを下関へ疎開させるため、町中へ切符を買いに出かけたスズとハルミ。義父が入院する病院に寄り、そこで空襲警報を受け、近くの防空壕へと避難する。
何とか空襲を逃れた2人は、防空壕を出て、ケイコが待つ駅へと急ぐ。
しかし、その瞬間、真横で時限爆弾が爆発する。
不運にも爆発に巻き込まれた2人。
ハルミは即死し、スズは絵を描く大切な右腕を失ってしまう…。
「ハルミと左右逆だったならば」「私が代りに死ねばよかった」と後悔するスズ。
それからしばらくし、ようやく右腕の傷も癒えた8月6日の朝、スズとケイコは遠くに閃光を見る。
見たこともないような大きな雲が立ち上る。
それは広島に落とされた新型爆弾だった。
妹はスミは無事だろうか…。
---
こんな感じでしょうか。
最初にも書いたが、この映画は、当時の何気ない生活を描いたアニメ作品。
不思議なキャラクターやよくあるファンタジー的なストーリーなどは出てこない(まあ、座敷童は出てきたが…)。
これは、ほんの、たったの70年前に、実際にこの日本で起こっていたこと。
信じられないけど、本当の出来事なのだ。
それに比べて、今はなんて日本は平和なんだろう?(もちろん、戦争中の国は現在も多数あるが)
なんて“無駄に”平和なんだろう?
なんて、みんな無駄に時間を過ごしているのだろう?
暇つぶしにスマホいじり? LINE? twitter? パズドラ? モンスト?
パチンコ?
危険ドラッグ?
迷惑行為?
いじめ?
暇つぶし? 暇つぶしって何? なに、暇つぶしって?
みんな何やってんの?
ちゃんと一生懸命生きていますか?
スズの声は“のん”こと能年玲奈が務めたとのこと。
スズのこのほんわかした感じが、能年玲奈の声とぴったりとマッチ。適役だと思う。
事務所移籍(?)独立(?)の騒動は、どちらに非があるとかはわからないけど、本名である“能年玲奈”を使わせないとか、前事務所も大人げないね。能年玲奈も、訴えればきっと勝つだろうにさ。
こんないい映画なのに、大々的に宣伝をしていないのは、能年玲奈が主役ってことで、きっと前事務所の圧力とかもあるんでしょうね。
ま、それでも口コミでここまで広がって大ヒットになってるけどね。
これをきっかけに、能年玲奈ももっと多方面で活躍してほしいですね。
----
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