9月17日(土)東京芸術劇場
●ムソルグスキー/交響詩「はげ山の一夜」(原典版「聖ヨハネ祭のはげ山の一夜」)
●武満 徹/ア・ウェイ・ア・ローンII/ハウ・スロー・ザ・ウィンド
●ムソルグスキー(リムスキー・コルサコフ編)/歌劇「ホヴァンシチナ」― 第4幕第2場への間奏曲「ゴリツィン公の流刑」
●ムソルグスキー(ラヴェル編)/組曲「展覧会の絵」
クラシックそれもオーケストラは本当に久しぶり。
ヤルヴィの指揮棒は流れるように美しく、しなやかでしかも確信に満ちている。いやー素晴らしかったです!
武満作品は指揮棒なしの繊細な指揮。武満徹の作品は何回か聞いたけど、正確な技術やハーモニーがまず大前提。そのうえに明確な解釈があって初めて成り立つ抒情性というか…つまり、うまくやらないと「小難しくってつまんな~い」になってしまうのでありますよ。この日の「ア・ウェイ・ア・ローン」は、なぜか「羊をめぐる冒険」で「僕」が「鼠」に会うあの山小屋とそこに広がる草原を思い出させた。美しくって、これ以上ないってくらいの孤独に満ちた場所(まるであの世との淡いのような)。ヤルヴィのいう通り、確かにファンタジー。「ハウ・スロー・ザ・ウィンド」は竹林を渡る風の中にいるよう。ホール全体に風の余韻を残す素晴らしい演奏だったと思う。
「展覧会の絵」についても言うまでもなく、色彩に満ちた演奏でありました。<プロムナード>の最初の第1音のトランペットの響きは、ホール全体を揺り動かすきらびやかなフレーズ。どの曲もN響メンバーの巧さが光っていたけど、特に<ブィドロ>の中低音の重厚さで私はやられました。そして最終楽章<キエフの大きな門>、オケ全体が鳴り響く鐘となる一体感と高揚感。最後の鐘をぶっ叩いていた女性打楽器奏者さん、そのエネルギーにココロ奪われました。なんだか、最後は胸は一杯になってしまって…オケで泣いたの初めてかも。体感時間約10分の「展覧会の絵」…コスパ悪いったらありゃしない(笑)
興奮覚めやらず、池袋<グッドモーニングカフェ>でお茶。でも味あんまり覚えていない。
N響、なかなかいいじゃないか!また行きたいです。
●ムソルグスキー/交響詩「はげ山の一夜」(原典版「聖ヨハネ祭のはげ山の一夜」)
●武満 徹/ア・ウェイ・ア・ローンII/ハウ・スロー・ザ・ウィンド
●ムソルグスキー(リムスキー・コルサコフ編)/歌劇「ホヴァンシチナ」― 第4幕第2場への間奏曲「ゴリツィン公の流刑」
●ムソルグスキー(ラヴェル編)/組曲「展覧会の絵」
クラシックそれもオーケストラは本当に久しぶり。
ヤルヴィの指揮棒は流れるように美しく、しなやかでしかも確信に満ちている。いやー素晴らしかったです!
武満作品は指揮棒なしの繊細な指揮。武満徹の作品は何回か聞いたけど、正確な技術やハーモニーがまず大前提。そのうえに明確な解釈があって初めて成り立つ抒情性というか…つまり、うまくやらないと「小難しくってつまんな~い」になってしまうのでありますよ。この日の「ア・ウェイ・ア・ローン」は、なぜか「羊をめぐる冒険」で「僕」が「鼠」に会うあの山小屋とそこに広がる草原を思い出させた。美しくって、これ以上ないってくらいの孤独に満ちた場所(まるであの世との淡いのような)。ヤルヴィのいう通り、確かにファンタジー。「ハウ・スロー・ザ・ウィンド」は竹林を渡る風の中にいるよう。ホール全体に風の余韻を残す素晴らしい演奏だったと思う。
「展覧会の絵」についても言うまでもなく、色彩に満ちた演奏でありました。<プロムナード>の最初の第1音のトランペットの響きは、ホール全体を揺り動かすきらびやかなフレーズ。どの曲もN響メンバーの巧さが光っていたけど、特に<ブィドロ>の中低音の重厚さで私はやられました。そして最終楽章<キエフの大きな門>、オケ全体が鳴り響く鐘となる一体感と高揚感。最後の鐘をぶっ叩いていた女性打楽器奏者さん、そのエネルギーにココロ奪われました。なんだか、最後は胸は一杯になってしまって…オケで泣いたの初めてかも。体感時間約10分の「展覧会の絵」…コスパ悪いったらありゃしない(笑)
興奮覚めやらず、池袋<グッドモーニングカフェ>でお茶。でも味あんまり覚えていない。
N響、なかなかいいじゃないか!また行きたいです。