taraの日常

好きなものいろいろ

トム・サックス ティーセレモニー

2019-07-07 09:20:43 | 美術
日曜美術館のアートシーンで取り上げられ、目が釘付けになった。これは…すごいっ!見に行かねばなるまいよ!ってことで、6月はじめの日曜日、バスに乗ってオペラシティに行ってまいりました。
 
会場に入ると、まずは映像作品で茶会の準備の様子が手順に沿って映し出され、見る人のこころもちを茶会へといざなってくれます。
  椅子にもひとつひとつ異なるメッセージが書かれている。
「Narrow Gate」このたたずまいと存在感!
       
「Tadao Ando Wall(!!)」で仕切られた中門を通って茶室の世界へ。
        
どの作品も誰でも手に入りそうな素材を使って丁寧に生真面目に作ってあります。彼独自の解釈とセンスが揺るぎなく一貫しているからかな、不思議な潔さと清潔感を感じます。
CORRIDOR(回廊)の作品たち。最初にこっちだったか~。
      
温泉タオルや飛行機のブランケットなんかで作ってあるお軸。マックとかかっこよくないすか?
             HISTORICAL TEA ROOM の作品。マキタの茶筅!そしてNASAのお茶碗には金継ぎが!

この日はトム・サックスさんのお茶の先生、ジョニー・フォグさんによるティーセレモニーイベントがありました。
  
丁寧に準備を進めるフォグさん。お茶菓子のオレオの選別も大真面目に慎重に。形や向きを揃えるところに主人の心構えがある。
   
お子ちゃまがガン見(笑)…みんな何やってんのかなぁ~?

今回の展覧会、本当に茶道をやっている方たちはどう見るのかしら?少なくとも本阿弥光悦は面白がると思うなぁ~「おもろいやおまへんか!」てな具合で。現在の茶道…傍から見ていると、遠くて形式的で権威的なものを感じます。トム・サックス氏の世界、安価なものを工夫して、お客の心をいやす空間を作り上げる。そちらのほうがより、茶道の本質に近いのではないかと思います。面白かった!

 ショップに寄りましたが、お目当てのTシャツは売り切れ…。

「Kabuto」 今回のポスターとなっていた作品。正面から撮ってみました。完成度が高くて端正。この作品の一筆箋とかあったら買うのに。

  雨に濡れる中庭。ぐるぐるしているオペラシティ、いつも自分がどこにいるかわからなくなっちゃう。展覧会って夢中でみているとおなかがすくんだよね~。帰りにオムライスを食べました。