京都府宇治市は15日、宇治橋通り商店街(同市宇治)のPRを目的に、ふるさと納税の仕組みを活用して自治体がインターネット上で寄付金を募る 「ガバメントクラウドファンディング」(GCF)を6月から行うと、市議会市民環境委員会で報告した。府内自治体では初の試みという。
GCFは、自治体が具体的なプロジェクトを示して寄付金を募ることで、通常のふるさと納税よりも寄付者の意志が反映される。寄付者には返礼品が届くほか、 通常のふるさと納税同様に寄付金控除を受けられる。自治体間の返礼品競争を防ぐため、総務省も使途を明確化したGCFを推奨しているという。
市が今回対象とするのは、8月4日に宇治橋通り商店街で行われる「クラフトビール夜市」で、目標額は120万円。寄付金のうち、100万円を上限に宇治橋 通商店街振興組合への補助金に充てる。寄付金の1割を委託料としてクラウドファンディングの運営会社に支払い、残りを観光体験など返礼品の費用にする。目 標額に達しなくても市は寄付金を受け取れる。
市は返礼品の内容など詳細を詰め、6月から寄付金を募るという。市商工観光課は「今回の結果を見て、別の事業に活用できるか検討したい」としている。
【 2018年05月16日 12時31分 】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます