人工池周辺を整備、観光誘客に期待 京都・大山崎

2017-06-23 10:06:08 | 創 creation
 京都府大山崎町の天王山山頂近くにある人工池「シゲ池」を散策客に楽しんでもらおうと、町や大山崎ふるさとガイドの会が池周辺を整備した。昼間でも薄暗かった放置竹林を伐採し、清掃も行った結果、柔らかい日差しが差し込む山中に、ひっそりたたずむ池を眺められるようになった。町は「ガイドの会の協力で山の雰囲気がよくなった」と、観光誘客への期待も高めている。

 シゲ池は、山頂付近から小倉神社(同町円明寺)へ続く散策路の途中にある。江戸時代から、ふもとの農民が農耕用のため池としてつくったという。近年は池周辺が放置竹林になっており、散策路から池が全く見えなかった。

 うっそうとした竹林を気味悪く思うハイカーもいたため、大山崎町が府の交付金を活用して伐採。切ったタケは池周辺にまとめて置いており、農業や家庭菜園で雑草抑制などの効果がある竹チップに加工する予定だ。

 町の呼び掛けにガイドの会も応じ、4月下旬にメンバー11人が集まり、池に浮かんだり水中に沈んだりしているタケの撤去に取り組んだ。ロープの先にタケの根を結びつけ、池に放り投げて引っ張り、タケを引っかけて岸に寄せ、取り除いた。

 静かに水をたたえる池に、大阪府吹田市の武内元雄さん(30)は「天王山は何度か登ったけど、シゲ池のことは初めて知った。これからは登山の折に池を眺めながら休憩してみたいですね」と、水面を見つめて話した。

 ガイドの会の栃尾勉会長(74)は「慣れない作業で大変だったが、思ったより手際よくできたのではないか」と、手応えを口にする。

【 2017年06月21日 10時32分 】



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