戦争資料をデジタル化 京都・長岡京市来夏公開へ

2017-06-23 09:54:38 | 創 creation
 京都府長岡京市は、戦争に関する資料などをデジタル化して保存する事業に着手する。戦後70年以上が経過し、資料の劣化が進んできているためで、デジタル化した資料は、同市の「平和の日」制定30年となる来年7月ごろにインターネット上での公開を目指す。

 市は、米軍艦載機の銃撃を受け犠牲者の出た「神足空襲」があった7月19日を、平和の日に定めている。市民や自治会、学校などから寄せられた写真や雑誌など戦時中の住民の暮らしや学校生活を伝える資料を所蔵。多くが紙の資料のためで劣化が懸念されている。また倉庫で保管されており、展示や閲覧、市民への貸し出しはほとんど行われていないのが課題だった。

 市は今後、資料をデジタルデータ化した上で、「平和博物館(仮称)」と題して市のホームページに公開する予定。戦争体験者の思いや願いなども交え、利用者が戦争時の様子をリアルに感じられるよう工夫する。

 また、市民からも戦争に関する資料提供も呼び掛ける予定で、市は「戦争の記憶が風化していく中、デジタル化することで若い世代を中心に次代に伝えていきたい」(人権推進課)としている。

【 2017年06月17日 10時20分 】


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