京都府の長岡京市消防団は23日、水害時の対応について考える図上訓練を、同市天神4丁目の長岡京消防署で行った。団員たちが市のハザードマップを使いながら、災害が起きた際の対処方法などについて話し合った。
訓練は、災害時に消防団としてどのような対応が必要か考え、意識しようと、初めて企画した。この日は本部役員や五つの分団の幹部ら29人が参加した。
訓練では、まず府防災消防企画課の担当者が、近年府内で起きた豪雨や台風による被害状況などを説明。その後、分団ごとに担当地域の白地図に浸水や土砂災害などの危険地域を色づけし、事前に撮影した危険箇所の写真を貼り付けた。
その後、危険箇所の具体的な対策について、いつどのように行うかを議論し発表。課題として「土のうを用意しておきたいが保管場所がない」「橋の通行止めなど、警察の指示に従ったほうがいいのか、どう行動すればいいかイメージができない」「自治会のない地域の住民にどう連絡したらいいのか」といった意見が出た。
上地健司団長は「団員各自が考えていることや情報を共有し、発表することで課題や対策が明確になる。訓練を今後の活動に生かしていきたい」としている。
【 2016年10月24日 11時45分 】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます