京都府長岡京市を拠点に創作活動を続けた更紗(さらさ)作家の故・青木寿恵(すえ)さんの秋の作品展がきょう14日から、向日市寺戸町の寿恵更紗ミュージアムで始まる。東日本大震災の発生を受け、今展は「祈(いのり)」と題した復興特別展とし、入場料など収益の一部を被災地に寄付し、被災地から府内に避難した人たちを無料招待する。
青木さんは、型や版木を一切用いず草木染の手描きで更紗を着物に描き、「寿恵更紗」と呼ばれる独特の作風を確立。国内外で高い評価を得て、病で昨年2月に亡くなるまで創作に取り組んだ。
作品展は、毎年春と秋の年2回開催。今秋は復興への願いを込め、青木さんがカンボジア訪問を機に、人々の平安を祈り生み出した作品を主に計40点を展示する。
うち「天地創世」は、最晩年に完成させたタペストリー。縦1メートル、横4・6メートルの大作で、ハスの花を持つ女神や大蛇を抱く阿修羅(あしゅら)などが繊細に描かれている。「祈り」「平和の歓(よろこ)び」など、仏画をほうふつとさせる作品も並ぶ。さらに、青木さんの没後に関係者が作品を整理中、新たに見つかった8点も展示される。
主催のNPO法人「日本燦(さん)クラブ」の会員のうち福島県在住者の案内で、法人役員10人余りが今年7月、同県内を巡った。震災後4カ月が経過していたが、依然残る深いつめあとに衝撃を受け、「自分たちにもできることを」と今回の作品展を復興特別展としたという。関係者は「復興を祈る気持ちと、青木さんが人々の平安を願った思いは相通じる。作品を見て、少しでも心の安らぎを感じてもらえれば」と話す。
11月27日まで。午前10時~午後4時、月曜休館(祝日なら翌日)。高大生350円、一般500円。同ミュージアムTEL075(934)6395。
京都新聞
青木さんは、型や版木を一切用いず草木染の手描きで更紗を着物に描き、「寿恵更紗」と呼ばれる独特の作風を確立。国内外で高い評価を得て、病で昨年2月に亡くなるまで創作に取り組んだ。
作品展は、毎年春と秋の年2回開催。今秋は復興への願いを込め、青木さんがカンボジア訪問を機に、人々の平安を祈り生み出した作品を主に計40点を展示する。
うち「天地創世」は、最晩年に完成させたタペストリー。縦1メートル、横4・6メートルの大作で、ハスの花を持つ女神や大蛇を抱く阿修羅(あしゅら)などが繊細に描かれている。「祈り」「平和の歓(よろこ)び」など、仏画をほうふつとさせる作品も並ぶ。さらに、青木さんの没後に関係者が作品を整理中、新たに見つかった8点も展示される。
主催のNPO法人「日本燦(さん)クラブ」の会員のうち福島県在住者の案内で、法人役員10人余りが今年7月、同県内を巡った。震災後4カ月が経過していたが、依然残る深いつめあとに衝撃を受け、「自分たちにもできることを」と今回の作品展を復興特別展としたという。関係者は「復興を祈る気持ちと、青木さんが人々の平安を願った思いは相通じる。作品を見て、少しでも心の安らぎを感じてもらえれば」と話す。
11月27日まで。午前10時~午後4時、月曜休館(祝日なら翌日)。高大生350円、一般500円。同ミュージアムTEL075(934)6395。
京都新聞
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