兵士の手紙や雑誌展示 向日の資料館で「戦争」 展

2012-08-14 11:23:48 | 会 party
戦時中の手紙や出版物などが並ぶ展示コーナー(向日市寺戸町・市文化資料館) 戦時下の生活ぶりをたどる展示「くらしのなかの戦争」が、京都府向日市寺戸町の市文化資料館で開かれている。市民が保存していた手紙や出版物などを通じ、あらゆる場面で戦意高揚を図った当時の世相を伝えている。

 戦地の兵士あてに送られていた「皇軍慰問絵葉書」は、子どものイラストとともに「軍事教練」や「健民運動」「銃後は私の手で」など、内地に残る国民の心得を示した文言が添えられている。

 戦地の兵士から家族に送られてきた絵手紙は、上陸作戦や敵艦爆撃などの勇ましい漫画が描かれる一方、文面には子どもからの手紙を心待ちにする気持ちや家族への思いやりがしたためられている。

 1942~43年にかけて発行された児童向けの雑誌「ツヨイコヨイコ」「ミクニノコドモ」も展示し、兵隊ごっこを取り上げたページを紹介している。

 児童雑誌を目にした西林克馬君(11)=寺戸町=は「当時の子どもにとって兵隊はあこがれだったんだろうけど、実際は戦死したりして大変だったはず」と感想を述べた。

 9月9日まで。18日から展示内容を拡充する。19日午後2時からは展示をテーマにした同館スタッフの講演がある。

【 2012年08月13日 11時17分 】

戦時生活と隣組回覧板 (明治大学人文科学研究所叢書)
クリエーター情報なし
中央公論事業出版


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