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イソジンと細胞毒性

2013-09-21 | 無農薬・減農薬栽培について
以前書いたイソジンの話です。



消毒薬の組織障害性 -消毒薬は毒!-消毒は必要なのか?



まず,下の表を見て欲しい。消毒薬ポビドン・ヨード(商品名イソジン,ネオヨジン,マイクロシールド)のうち,イソジンの殺菌力と,細胞毒性を濃度ごとにまとめたものだ。なおこのデータは岩沢篤郎ほか.
ポビドンヨード製剤の使用上の留意点. Infection Control, 11, 2002, 18-24
を参照した。
 この論文ではポビドンヨード製剤間の殺菌効果の違い,細胞毒性の違いについて論じているが,最も日常的に多く使われているであろうイソジンのデータに着目してみた。



イソジンの濃度 10%
細胞毒性+
組織障害性+++


イソジンの濃度 1%
細胞毒性+
組織障害性+++


イソジンの濃度0.1%
細胞毒性++
組織障害性++


イソジンの濃度 0.01%
細胞毒性-
組織障害性 +





イソジンの殺菌作用はヨウ素の酸化力によるものである。従ってその殺菌力は細菌にだけ有効なのではなく,生体細胞全般に分け隔てなく作用するのだ。従って,細菌を殺すことができれば,人間の細胞も殺すことができる。それが消毒薬だ。
 また酸化作用がメインの機能であるだけに,細菌と何かの有機物が共存していれば,酸化力はその有機物にも発揮されることになり,この場合は当然,殺菌力は低下する(なお,クロルヘキシジンではこのような低下は起こらないようだ)。



 ポビドンヨードの殺菌力は遊離ヨウ素の濃度に依存するため,最もヨウ素濃度が高くなる0.1%で最強の殺菌力を持つことになる。しかしこれはあくまでも試験管内のデータであり,上述のように有機物の存在で効力が失われるため,臨床の場では7.5~10%の製剤が使われている(http://www.yoshida-pharm.com/text/05/5_2_2_1.html" target="_top">http://www.yoshida-pharm.com/text/05/5_2_2_1.html)。



 また,上記の論文によると,ポビドンヨード製剤の細胞毒性ではヨウ素そのものの毒性とともに,添加されている界面活性剤などによる毒性も大きく関与しているらしい。

と言うのを前提に,上述の表を見て欲しい。殺菌力のない0.01%のイソジンでも組織障害性を有していることがわかる。そして,通常使われている濃度では,非常に強い組織障害性を有していることもわかる。



 これを踏まえ,「化膿している傷をイソジンで消毒」するという行為をもう一度考えてみる。当然,化膿している傷だから有機物だらけである。イソジンにとっては殺菌力を低下させるものばかりである。となると,膿だらけの傷,出血している傷では殺菌力はかなり低下していると考えざるを得ない。
 しかし,殺菌力がなくなっても,添加物による細胞毒性は残存している。



 となると,傷を消毒すると言う行為は,下手をすると,「味方を援護射撃しようとして,味方だけを選んで撃ち殺し,敵だけが残った」ということになりかねないのだ。これははっきり言って,かなり間抜けな状況であるし,本末転倒である。


もちろん,傷は消毒しても治ることは治る(・・・消毒しないより時間はかかるが・・・)が,それは,「消毒という医者の妨害行動」を乗り越えて,なけなしの力で何とか治っているだけだ。医者の妨害にもめげず,生き残った細胞が健気に頑張った結果として治っただけだ。



 創面を消毒するだけで,創面の大事な細胞は死んでしまうが,下手すると細菌だけは残っている」ことを医師は銘記すべきだと思う。



 ここではイソジンを例に出したが(何しろ,日本で一番たくさん使われている消毒薬ですから,代表例として例に出すのは当然でしょう),その他の消毒薬でも事情は恐らく同じだろう。「細菌だけ殺すが,創面の人間の細胞だけは殺さない」という消毒薬があれば理想かもしれないが,その作用機序から考えてもまず無理だろう。

「そんなことを言ったって,傷にばい菌がいたら化膿するんじゃないの? 組織障害性があろうとあるまいと,ばい菌が除去できればいいんじゃないの?」という反論も当然あると思う。しかしこれが大間違い。http://www.wound-treatment.jp/wound015.htm">創面に細菌がいるだけでは化膿しないのである。
 すなわち,創感染にとって細菌の存在は必要条件であるが十分条件ではないのだ。創感染が成立するためには,細菌と異物・壊死組織が混在していることが必要なのである。





いかがでしょうか?
無農薬ブームでうどんこ病にイソジンで消毒という手法が今も行われていると思いますが、人間に安全?と言われているイソジンでこれです。勿論これは対人間の話ですが、だからと言って植物とは無関係だと言い切れるでしょうか?同じく消毒に使われる次亜塩素酸ナトリウムの類でも安全であるとは言い切れないのではと思います。前回掲載した話と併せて考えてみてください。
世界初?の抗生物質のペニシリンができてまだ100年も経過していません。
医学や科学が発展してきたとはいえ全て解明されているわけではありません。
寧ろ、人類は存在する物質の一部しか知らないのかもしれません(一説によると人類は宇宙に存在する物質の4%しか確認発見できていないとか)
人類はたった数%を知って、全てを知った風になっているのかもしれません。
知られていないことは沢山あると思います。現代医学で安全とされていても、実は安全でない可能性もあります。
ですから常識にとらわれずに、様々なアプローチがあってもいいと思うのです。
そうは思いませんか?



ご無沙汰です

2013-09-07 | 雑記
お知らせ

弟の事件の民事裁判・第3回法廷が来る9/12千葉地裁にて10:00~あります
原告側(当方側の弁護士)東京アドヴォカシー法律事務所・池原毅和弁護士です。
ご興味のある方は傍聴ください…(私は体調不良のため出席できませんが)

↑何故か公開ではないと今日連絡が…スミマセン

相手側はあくまでも不知を主張しています(準備書面はここでは公表できませんが)
警察の方も本当に動きが鈍いです。未だにあまり捜査が進まずにいます。
先々月あたりに、両親に警察から連絡があり「準備が整いましたので被疑者の聴取を近々行ないます」と言ったきり。
何だかなーです。






私ですが…体調不良だな~と思っていたら、どうやらバセドウ病が悪化したらしいのです。
去年半ばまでTRAb40が4.1(TSHレセプター抗体。普通は検出されず。検出されるとバセドウ病)
TSH0.01だったのがようやく0.1まで回復してきたのに^^;
甲状腺もなんだか腫れてきた。
近々、また血液検査に行かねば。6月下旬に血液検査したけど、バセドウ病以外の数値(50項目くらい検査)は特に問題なしでした。
あ、ちょっと肝機能が悪化してたけど(基準値内だけど、バセドウ病になると悪化するんですよ。ALPとか上昇するんですな…)

それで…脈拍も普段68~70だったのが突然90~100、筋力が低下してきて、プルプル…
締め付けるような頭痛に吐き気があったり。
口内炎もできて、念のため他の病気の検査もしたのですが(膠原病・抗SS-A抗体、抗SS-B抗体)結果は抗体陰性。
安静にしていたのに、体重も1か月で約3キロ低下。それまでは筋力低下防止のためのエアロバイクとかやっていても体重が全く動かなかったのに皮肉。。。
しんどいので、この夏の猛暑はまともに水やりすらできず。
水やりしたいけど、暑さでバセドウ病が悪化しちゃうんですよ。エアコンをガンガンかけた室内でも結構汗をかいてしまうんです。
加えて雨も殆ど降らずに植物が危機的状況に。
それでも、枯れたりはしないのですが(葉っぱがチリチリになったら流石にやばいので体調不良でも夕方水やり。これでも外気温は32℃とかなのでヤバい)
もう植物どころじゃないよーって感じです。
バラ、秋の花は諦めた…

西洋芝も水が大好きなので水不足で所々、長い葉先が枯れてますが秋になり雨も降れば復活するでしょう。
そこまで枯れてもないしね。ていうか、やっぱりこの西洋芝は強健ですね。何も管理していないのに元気だし。

クリスマスローズはテラコッタ植えのトルカータスなんかが危険です。遮光する体力もなかった^^;
水不足で8月に入ってバセドウ病の症状が激しく数日水やりできなかったら…葉がチリチリに。
でも枯れてないとは思います。

野ざらしネペンテスも次々開花して元気だったのですが、流石にこの猛暑と水不足で葉焼けが酷い。
でも元気ですよ。

バセドウ病で植物どころじゃないよ~と、落ち込む此の頃…

楽しみだったブルーベリーは水不足で、まるで干しブルーベリーみたいに実が干からびたし…;;

でもブドウは流石、水不足に強いですね。




収穫できたスチューベン。もう1カゴ分収穫できたけど、食べられちゃった。5~6キロの収穫。
開花はかなり制限した。





かなり花を摘蕾して実が大きくなるようにしましたが??
ジベレリン処理はしていません(ホルモン剤は怖いんで^^;)



スチューベンは強健ですね。無農薬なので毛虫に葉を食べられたりしていますが、スチューベンの木には去年から何故かヤモリが住み着いていまして。
きっと害虫を食べてくれているんだろうな。




あ、前回記事の続きを書きたいのですが暫くは無理そうです^^;
でも…やっぱり、むやみに消毒はしないほうがいいみたいですよ。
人間の身体にあまり害はないとか言われているイソジンなども実は消毒した部分の組織の細胞も破壊しちゃうとか(人間や動物)
ソース記事そのうち(落ちついたら)アップしますが、兎に角人間の消毒に使う薬品も安全だとか言って乱用は禁物ですよ。

よく剪定後に消毒、芝刈り後に消毒とか言うけど、あれはよくないってこと。
剪定や葉切り、芝刈り後に植物の組織が傷ついて、修復しようとしても、その組織まで消毒によって細胞が破壊され結果、再生するのにダメージを受け
再生も遅くなるんですねぇ。



取り敢えず興味のある方はここをご覧ください↓

生物学的な観点から消毒法,消毒薬を俯瞰すると

植物関係でなくても、こういう記事には沢山のヒントがあるはずです。



では