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西洋芝の様子と農薬について思う。

2012-09-15 | Grow(栽培関係)
9月に入っても猛暑が続いている。
体調不良はあるけど、何とかブログを書けそうなので書きます。

我が家の西洋芝の状態(今日撮影)






どうですか?草丈は長いけど元気そうに見えませんか??
少なくとも枯れそう、調子悪そうには見えないですよね。勿論完全に無農薬栽培です(3回目の夏越し)
勿論この後追い播きはなし。する必要性もなしです。




西洋芝は農薬なしでは栽培不可能、無農薬なんてデタラメだという人が見たらどう思うだろうか。
西洋芝に限らずバラやヘレボもですが、無農薬を否定している人って、無農薬栽培したことがあるんだろうか?
勿論、栽培技術(用土や肥料、水やり)も考慮・改善したうえでだよ。
これが未熟なのに、改善せず無農薬にして上手くいかず「やっぱり農薬がないと…」っていうのはダメだと思いますね。
改善の余地があるということは、改善すれば農薬使わなくても栽培できるかもしれないでしょ。


そして、きちんと比較栽培して批判しているのだろうか。
セオリー通りに農薬使って上手くいかないのなら、用土や肥料、農薬が原因だとは考えないのだろうか。
西洋芝に関して言えば、実際ネットなんかで見てると、農薬使っても枯らしている人、多いと思うんですけどね。
このことについて、農薬使わなければ枯れると言い切る人はどう考えるのでしょう。


全く無農薬でなければダメとも言ってないですよ。
以前にも書きましたが、バラやヘレボなどでは個体によってはどうにも弱い種類があるので、危なそうだと思ったら使わざるをえないでしょう。
自信がない場合は、そういった種類には手を出さないことですが。


しかし西洋芝に限って言えば、元々はイネ科の牧草で本来は強健なはず。雑草みたいなものではないでしょうか。
日本にあわないのは元来冷涼な中央ヨーロッパの原産だからだろう。
しかしこのことが=農薬必須とはならないと思う。
また殺菌剤は病気を治してくれるなどという魔法の薬でもなんでもない。寧ろ植物を弱くすると思う。
西洋芝だからなどという例外はないと思う。


自己流栽培で完全無農薬だが、病気という病気を見たことがない。
蜘蛛の巣?状のカビなど一度たりとも見たことがない。
ある日突然茶色いスポットが出現するという事例にも遭遇したことがない。猫の糞で一度その部分は枯れたが2週間で完全に元に戻る。
地面にコケやヘドロ状のものが蓄積したのも見たことがない。
まだ西洋芝をはじめて3年目だから、これから遭遇するのだろうか??
だとしたら後学のために見てみたい気もする。
それとも実はすでに病気が発生しているのだろうか?しかし枯れたりしてないしご覧の通り。
兎に角、病気らしい病気なんて見たことすらない。






やっぱり植物にも極力、農薬散布しないほうがいいと思いますね。
薬って(人間の薬もですが)その多くが石油由来だそうです。
そんなものを人間ではないからと言って、植物に過剰に散布したら副作用が出てどんどん弱くなると確信します。
今までは微生物や有用菌のため農薬散布をあまりしないほうがいいと思っていましたが、植物のことを考えると、病気になった時のみ(しかも重症の場合に限り)
散布すべきだと思います。軽度な場合は、病気になる原因を考え対処し、安易に使わないほうが植物のためだと思います。
バラ栽培などでも過剰に散布しすぎだと思います。耐性菌を作らないように、何種類も殺菌剤(人間で言うと抗生物質ですね)を散布だなんて
それ以後のバラのことを考えていないに等しい行為だと思います。
またガンシュなんかは、批判覚悟で書きますが、こういった農薬過剰散布や化学肥料、用土などがバラに合わず、ストレスなどで病気を誘発するように思えてならないです。
以前も記事に書きましたが…
実際、我が家には沢山バラがありますが、ガンシュなんてほぼ出現しません。
そういう事実がある以上、このように思わざるをえません。
それにバラに限って言うと、余程の難物でなければ農薬なしで枯れるってことは滅多にないと思いますよ。
民家の庭によく放置されたバラを見かけることがあります。
HTなのに2m以上に育っていたり。聞いてみると農薬なんて使ってないよ、剪定もしてないよ、なんてパターンも多いです。
そう、農薬なんて使わなくても枯れずにちゃっかり育っているんですね。
で、結構咲いていたり。剪定もせず肥料をあまりあげていないから、豪華ではないですが。

購入時に異常がなく、理想的な苗であれば2年程度経過以降、病害虫にも強くなると思います。
ところが、購入時に問題のある苗だと失敗するでしょう。残念ながら、そういった苗がかなり出回っているのも事実です。
妙にガッシリしすぎている苗(枝もかなり太いもの。巨大化するバラはこの限りではないですが、通常のHTなど)などは
購入後しょぼくなるかもしれません。


また業者は農薬が安全だとか言いますが、それすら怪しいです。何故なら海外では安全だと言われる農薬(散布後分解されるという触れ込み)でも
実は製造元(販売元)がデータを捏造していて、分解されないということがわかってきたことが発覚したりしているそうです。
となると、非科学的なことは信じない、データのみを信用するという人の考えを根底から覆すことだと思いますね。
科学的だと信用していたデータさえ、虚偽だったわけですから。

全ての薬品が虚偽である、とは言っていません。
ただ、植物などに使う農薬の試験データ、対人間ではないため長期に渡っての影響など、データなどを取っていないかもしれないと思いました。
薬品会社の都合の良いように、恣意的にデータを改ざんするということです。或いは、薬品会社のバイアスがかったデータということです。
驚くべきことに、人間に対して使う薬品ですら、そういった事実が発覚してきているそうです。
前にも書きましたが、日本人て、権威ある人の言うことに弱いですね。疑いもせず盲信してしまう人が多いのではないでしょうか。
そういうことに騙されないようにするには自分で調べたり考えたりするしかないと思います。
栽培が上手くいかないからといって、耳障りのよいことに安易に飛びつかないことだと思います。

プロ、権威の言うこと=正しい・絶対ではないです。
以前のブログか、このブログだか忘れましたが書きました。
私が初めてそのことに気づいたのは昔(10年くらい前)
熱帯魚にはまっていて、養殖ではなく現地で採集されたディスカスという魚の繁殖に成功した時のことです(ワイルドディスカス)
飼育方法は、本などでは水槽をベアタンク(土や砂利を入れない)にし、毎日水換えをするというものでした。
ベアタンクにする理由は、糞などがたまらないようにするため(アンモニアの蓄積をなくすため)、毎日の水換えはやはりディスカスはデリケートであるから
汚れないようにするためということでした。
けれど、飼育しているうちにそれがディスカスにとって非常なストレスであることに気づいたんです。
食欲もなくなるし(餌であるハンバーグもよくないと思いました)毎日数分の1程度の水換えであっても粘膜が傷みやすい。
ベアタンクだと魚が落ち着かない。
そこで私は、現地の水質等を調べできるだけ似た環境にし、水換えは週に1回、あとは生物濾過を主体としたものにしました。
餌も、できるだけ生きたものを(エビ、小魚など、ミジンコ)あげましたところ、繁殖に成功しました。
この方法は難物と言われるアルタムエンゼルにも有効でした。



このディスカス飼育で会得したことは植物栽培にも活かせています。水草の水槽もやっていました。
嫌気性や好気性バクテリア、アンモニアから亜硝酸、無害へと分解するのも微生物であるということ、ピートモスの効能などなど。
水槽には薬品は基本的にタブーですので、水質を安定させるためにはどうしても勉強せざるを得なかったです。
熱帯魚がいるので、植物のように上手くいかないから安易に殺菌剤だのと農薬や薬品は使えませんから失敗は許されないんです。
一度微生物のバランスが崩れ水槽内の生態系が崩れると、お終いなんです。
濾過には微生物が必要なんですが、すぐに効果が発揮できるものではなく安定には時間がかかるんです。
ですから一度生態系が崩れるとなし崩し的に崩壊してしまう。
こういったことを経験しているからこそ、植物栽培に於いても、生態系を無視した農薬必須の栽培法には反対なんです。
前にも書いたけど、一度バランスを崩すと容易に元には戻らない。
なのに、わざわざ殺菌剤やら農薬やらを使って生態系を崩し、病気にかかり、また殺菌剤を使うの無限ループに陥るのはある意味滑稽ですらある。
こう書くと農薬や殺菌剤の信奉者は怒り心頭だろう。
怒る前に考えて欲しい。
何故、殺菌剤を使うのか。何故その病気になるのか。環境、施肥方法は大丈夫か。改善の余地は本当にないのか。
病気になって殺菌剤を使わず様子を見たことがあるのか。慌ててすぐに殺菌剤を散布していないか。
人間だって、風邪をひいた程度ですぐに抗生物質(殺菌剤)なんて服用しないでしょう?
2~3日我慢してダメなら病院へ行くかな。。。そもそも風邪には抗生物質は効かないそうですが(ウイルスには効かない、細菌に効く)
風邪ひいたからって、慌てて病院へ行って抗生物質服用しますかね、年に何回も。
そんなことしていたら耐性菌ができて本当に手術などで抗生物質が必要になった時に効かなくなっちゃうんですが。
私の場合は風邪で病院へ行ったことがないですけど。
植物でも同じことだと思います。




で…ピートモスがどうして熱帯魚と関係するのかって?
古くはヨーロッパ、とりわけドイツで軟水を得るためにピートモスが使われていました。
ピートモスは物質を吸着する能力が非常に優れていて、水がアルカリ性であってもピートモスでろ過すると軟水(酸性水)が得られるんです。
カルシウムやマグネシウムなどの不純物質を吸着し軟水にします。飽和するまでです。飽和すると少しづつ吸着した物質を排出します。
私の場合、植物とりわけバラ栽培でピートモスを使っているのはこういった能力を利用するためです。
またピートモスに含まれているフミン酸の効能も考慮しています。
決して水持ちがいいからとか、何となくではありません。バランサーとして利用しています。
例えば、あげすぎた肥料や水道水の不純物質を吸着させたり、または酸性に傾きすぎた際には飽和済のピートモスを使えば中和できますし
逆もしかりです。微生物の住処としてもかなり適していると思いますね。
粉状のピートモスは不適ですが。以前掲載したブロック状のピートモスを少し解す程度です。



話は逸れましたが、農薬の前に一度栽培環境や栽培技術を見直すと、農薬いらずになるかもしれないと思います。
そして、自分で調べて試して見ることが一番だと思います。
無条件でプロや権威ある者の言いなりにならないことだと思います。
本当に騙されないで欲しいと思ってしまいます。。。



2008年発芽苗

2009-02-13 | Grow(栽培関係)
2008年の通常発芽の様子です。
発芽から約1年経過しました。引っ越しなどで植えかえもできず、水やりもあまりできず
乾燥させすぎて干からびさせてしまった苗ですが、何とかこのサイズにまでなりました。
秋に様子をアップしましたが、比べてみると、だいぶ大きくなりました。
手前が3号ロングポット、奥が5号ロングです。
いずれも底から根が出てきています。

手前3号ポットのが平均サイズですが、根が出ていても暫く播いていなかったので
普通に播いていれば奥の5号くらいになったかも。

奥の5号のは来年まで植えかえないつもりです。
というのは、どうも大きい鉢へ鉢増ししていくと開花サイズになっても開花しづらい傾向にある気がするからです。
クリスマスローズはある程度根づまりしないと開花しないのかな?
根の伸びる余裕がない=鉢の中では根が制限一杯
で、開花可能になるのかな??
鉢の中で根の伸びる余裕がまだある=まだ成長期で花をつける必要がないと判断してしまうのかも。
花が咲くというのは、ある意味、子孫を残そうとする危機意識からという説もあるので合点がいきますね。
ということは種子から育てた場合、地植えより鉢のほうが開花が早いかもしれませんね~。
花を咲かせることより、根を伸ばすほうに栄養も行ってしまうのかな。
まあ、発芽の時も双葉より根が先に伸びますからね~
咲く、咲かないの分かれ目は、夏~秋、花芽ができる時期に根が制限一杯に伸びているか?かなと個人的には思っています。
でも株のことを考えると、なるべく株が成熟し体力のあるサイズでの開花が望ましいかなとも思いますが。
何故なら開花というのは株の命を削るもの、株が小さければリスクが高まるからです。

そうそう、今の3号ポットの苗が成長不良になった原因と思しきことがまだありました。
自分で播種~幼苗の用土を調合するのが面倒で市販のゴー○デン何とかっていう黒くて細かい粒の用土を使ったのが原因ではないかと思います(バーミキュライトはなるべく除いたけど)
同じくバラのいくつかで使ってみたけどダメダメでした。
根腐れじゃないけど、根が伸びないし株がいじけました。
これからは横着しないで自分で配合しますw





前からちょっと言いたくてウズウズwしてたことがあるんだけど…
というか、疑問があるんですけど。

腐葉土って大抵用土に混ぜますよね?私の場合は有機質全体で2割、多くて3割ほどなので腐葉土単体ではそんなに使用していないのですが
私が見た本やネットでは有機質は腐葉土単体で用土の3割使用が推奨なようです。
なんで??

なんでそんな質問するの?常識でしょ!あんたバカじゃないの?と言われてしまいそうですがw

①元々クリスマスローズは落ち葉(腐葉土)の多い場所に自生しているから、自生地の真似をすればうまく育つ?
②腐葉土が分解して栄養になるから?


やっぱり私にはわかりませ~ん!
個人的見解ですのでバカじゃね!って思う人は読まないほうが賢明です、はい。


①ですが、私はクリスマスローズが、本当に分解した腐葉土から栄養分を直接摂取しているか懐疑的だからです。(全くとはいわないけど。あるいは、栄養吸収のプロセスを全て自根の機能みに依存していないとか)
というのはですね…例えば原種のいくつかが自生している林床などですが、気候の差はあれ、同じように林床に自生している地生ランやネペンテス、ベゴニアなどは確か直接、腐葉土などから栄養分を吸収していなかったような気がするのですがね…(因みにランやネペンテスなどは熱帯だけでなく雪の降る亜寒帯高山にも自生してますよ)
そのかわり根に栄養を運ぶのを助けてくれる共生菌?みたいなのがいて、その菌が腐葉土などの環境を好んでいるようですが…
だから考えようによっては、原種などは腐葉土が好きというわけではなく、その菌が存在する場所を好んで自生しているのかな?なんて思ってしまうのですが。


②ですが、どうも腐葉土自体はそんなに栄養がないようです。。。
で、前にも書きましたが腐葉土を多く入れると分解過程で成長に必要な窒素を逆に奪われてしまうんですね。
しかもですよ、本やネットでは消毒、消毒って農薬推奨みたいなことが書いてありますよね?
①で書いたことを前提に考えてみると…殺菌、殺菌て言って有用微生物、有用菌、つまり共生菌までも殲滅してしまう農薬を使うなら腐葉土を使う意味がないのではないかと思ってしまうのですが。。。
共生菌のみならず腐葉土を分解する微生物まで殲滅してしまったら、分解した植物にとって悪い物質(アンモニア、亜硝酸類?NH4、NO3)が狭い鉢に停滞しそうですね。水やりで何とか鉢外へ流れていくでしょうけど、微生物があまりいないのと、沢山いるのとでは分解速度も違うと思いますね。
微生物には役割があって、例えば、分解→NH4→NO3→無害な物質にして排出だと理解しているのですが
ここで用土内の殺菌殺虫をしてしまうと…言わずもがな

私の場合、有機質用土は栄養のためではなく、有用菌を増殖させる餌?コロニーと位置付けています。みなさんはどうですか?


何でも、なんでなんで?と疑問になってしまう悪い癖ですねw
やっぱり私のはとんでも説なんでしょうな~w



クリスマスローズの用土

2008-11-26 | Grow(栽培関係)
今の季節(ちょっと遅いかな?)は植えかえの季節でもあるね。
そこで今日は私の使用している用土について紹介。



過去の記事にも書いたことあるけど(バラの栽培用土etc)基本的にはバラに使う用土と大差はない。
(詳細知りたい方はカテゴリー:Grow参照ください)

画像がそのクリスマスローズ用の用土。
みなさんのと、あまり変わらないかな?
今まで色々な植物を栽培してきて基本はこの用土を使い、あとは種類によって若干配合を変えている。但しネペンテス(ウツボカズラ)には使えない。
厳密に言うと使えなくもないけど、ハイランドネペンテスには不可。
暑さに弱い、根が蒸れるなど栽培が困難なハイランドネペンテスに使ったら…
想像するに難くない。
蘭も地性ランには可能かもしれないけど、着生ランには不適。
兎に角、特殊な植物以外には応用できる用土なのだ。

肝心の配合は
・赤玉土(中粒)
・鹿沼土(無選別)
・腐葉土(完熟)
・馬糞堆肥(少々)
・炭(小中粒)
・ヴィーナスライト(パーライトより粒が大きい)
・SUGOI-NE1号(少々。2号でも可)
・ミリオン(少々)

有機質資材は全体の2割~3割使用


よく使用される素材についての注意点(個人的な使用感)


・ヤシガラチップ
以前、バラ栽培にヤシガラを使っていたことがあるが、バラやクリスマスローズに使うのは個人的にはあまりおススメできない。
理由はヤシガラは乾湿で膨張したり、縮小するのだが、普通に水やりをする植物(乾かして栽培する植物以外)の用土に混合して使うと
乾燥をすることが殆どなく、常に湿っていて、逆に過湿ぎみとなり腐食しやすく
植えかえ時に悪臭を放っていた経験があるからだ。
根も勢いがなくなり、ネマトーダのような症状になっていたものもあった。
水はけをよくするために使っても、保水性が良く、常に水分を含んでいたら根には好ましくないと思う。
なので使用する際は駄温鉢やテラコッタなど、鉢側面からも乾燥する鉢を使うとよいと思われる。
また逆に乾燥ぎみに育てる蘭栽培などには好適。
クリスマスローズは通常、極度に乾燥させて栽培しないため、通常の水やりをしている場合は根腐れの懸念が。
極少量なら問題ないかもしれないが。


・腐葉土、堆肥類
葉の形の残っているものは使わないほうが好ましい。
未完熟腐葉土は腐食過程に於いてガスが発生する(堆肥類も未完熟品を放置しておくと発酵過程で高温になったり、ガスが発生する)
その他堆肥、有機質資材も未完熟品を多く混合すると、やはり発酵分解過程で土中のチッソを奪われてしまうので
そういった場合には展開してくる葉がチッソ飢餓で黄変してくる場合もある。
単に水はけをよくするなどの目的なら、腐葉土ではなく上記に挙げた資材で充分であると思われる。


実は下書きではもっと詳しく色々なことを書いたのだが、あまりにも長くなりすぎ&異論反論、物議を醸しそうな内容なので取敢えずもう少し考えて投稿しようと思う。
内容的には必ず小さい鉢(ポット)で栽培しなければいけないのか?
本当にそうなのか??(勿論、植物体が健康だという前提で)
など世間一般で言われている常識とはまた少し?違った解釈の内容。
因みに暑さに弱い植物を育てている(例:ハイランドネペンテス。夜間15℃、日中25℃前後でなければ容易に調子を崩す&枯れる。しかも空中湿度がないとダメ。無冷房で真夏鉢内をより低温に栽培する工夫や体験実験はそこそこ経験済)

経験から言えば、鉢と用土、置き場所、水やりを工夫すれば必ずしも小さい鉢で栽培する必要はないと思う。
ヒント:狭い環境(小さい)ほど外気温の影響を受けやすい。
広い環境(大きい)ほど外気温の影響を受けにくい。

真夏、広い部屋でエアコンを使い、適正温度になったとする。

そこでエアコンを切っても、急激には室内の気温は上がらない。
狭い部屋では広い部屋よりも室内の気温が上昇しやすい。

部屋を鉢に置き換えると…あれ??



話は変わって、我が家でも数株、蕾が開花直前だったりする。
初開花なんだけど、まだ本来の姿じゃないよなぁ~


ダブル。スレイティーブルーっぽいね。うなじ側だけ公開w


セミダブルのようだ。糸ピコティっぽい。

バラの栽培

2007-01-23 | Grow(栽培関係)
バラを鉢で栽培している場合、使用する用土に悩むことはありませんか?

Sombreuil(CL T)

私もバラ初心者(今でも?)の頃、本を読み漁っては真似していました。
大体、本に書かれているのは赤玉土、牛糞(腐葉土、バーク堆肥)などを混合するというものでした。
最初の頃は、バラの土、つまり既製品を買って植えていたのですが、育てるバラの数が増えるに従ってコストがかかってしまい自分でつくることにしたのです。
既製品1袋では大きい鉢1つ分で使い切ってしまいます。

以前住んでいた家は今よりも日当たりがよく日中6時間の日照があったので有機質が多目でも問題なく育っていました。
今の家に引っ越してきてから日当たりが極端に悪くなり、今まで使っていた用土の配合では過湿のため調子が悪くなってきたのです。
そこから私の鉢土に対する戦い(おおげさ?)が始まったのです。。。

Mme.Boll (HP)June

引っ越してきて1年目、バラは有機質を沢山鉢に混入したほうがよいと思っていた私は、牛糞を沢山使いフカフカの土を目指して赤玉土+牛糞+炭+ピートモスで植えつけました。
元々大きく育っていたバラは問題なかったのですが、新しく購入した新苗などは日照不足もあってか根張りもよくなく成長不良ぎみになってしまいました。
日当たりも良くないので水はけが悪いのかな?と思い、更に水はけをよくするためにホームセンターなどに売っているバーク堆肥を混合しました。
大事にしていたERの大株にも、もっと調子がよくなることを夢見て混合しました。
バーク堆肥は粒子が粗いので水はけ対策には好適かと思ったからです。

Ebb Tide(FL)

ところが、これが大失敗でした!
バーク堆肥を混合してしばらくすると、バーク堆肥を混合したバラの殆どが樹勢を失って、成長不良になってしまったのです。
それまで10号鉢に根がびっしり張っていたERの大株たちも、成長がストップ、花も咲かなくなりました。
嫌な予感がしたので鉢から抜いてみたら「スカッ」とあっけなく鉢から抜けたのです。
見るまでもなく、あんなにびっしり張っていた白い、細根が『全く』なくなっていたのです!!青天の霹靂とはこのこと…目の前の光景が信じられませんでした。
よかれと思ってしたことが裏目に出るなんて。
それに黒点に悩まされ続けました。根がなくなって体力がなくなると耐病性も落ちるのですね。

あとで知ったことですが、安いバーク堆肥は海外からの輸入品で害虫を駆除するために海水に漬けるそうです。塩害と水持ちのよい素材の使用で根腐れしたようでした。

Charles Rennie Mackintosh(ER)

翌年、『根腐れ』恐怖症ぎみになった私は8~10号の素焼鉢に赤玉+炭にほんの気持ち堆肥(ピートモスや藁堆肥)を使い育てました。
すると、今度は乾燥しすぎて、夏は特に水やりが追いつかないほど乾燥してしまい結果、乾燥による育成不良にしてしまいました。。。
当然、成長も緩慢ぎみで開花数も少なくなってしまい、根腐れ恐怖のあまりバラを育てる楽しみもなく、バラに振り回された1年でした。
途中、育てることが苦痛になってきてしまいました。根腐れでバラを枯らすのが怖く、神経質になりすぎてしまいました。

元々、日当たりが悪いのでバラを育てること自体、間違っているような気もしてきました。
それで逃避するように蘭などの別の植物に走り、可愛そうに我が家のバラ達は冬になっても植え替えもしてもらえず、剪定もされず放置されていたのでした。
見て見ぬふりをしていたのだと思います。

General Schablikine(T)

春になると肥料も植え替えもろくにしていないはずのバラ達がポツポツとですが
力を振り絞って咲くのを見ていて「これではいけない」と思いなおしました。
いくら見て見ぬふりをしても、窓を開ければバラの香りが漂ってくるし
庭に目を向ければバラの花はよく目立つものです。
「やっぱりバラを完璧でなくてもいいから健康に育てたい!」
そんな思いがこみ上げてきました。

Alliance Franco-Russe(T)

それから自分なりに工夫を重ねて現在、日照不足でも概ね満足できる栽培法(栽培用土)にやっと辿り着いてきたような気がします。
用土については後日掲載予定です。
日当たりがよかった頃に比べて開花数などは減った気はしますし、
株の成長速度や枝の太さも日当たりのよい場所に比べたら華奢ですが
それでも、スローペースで年々大きくなってきています。
ただ、中には日当たりがないとだめなバラもあって、そういうバラは手放したり
実家へ置いておくとすぐに巨大化します。
耐陰性のあるバラは我が家でも問題なく大きくなります。

Frederic Ⅱde pruss(CH?)GV farm


ミニバラの根

2006-12-22 | Grow(栽培関係)
今日ミニバラが植えてあるスリット鉢の隙間から根が見えていたので
鉢増しをしました。
私は基本的にバラを植え替える時は根は崩しません。
また根洗いは絶対にしません。
理由はバラにとって根は命なので、余程の不調でない限りはいじらないほうが
懸命だと思うからです。
勿論、成長停滞やなんらかの不調が表れた場合は崩してみます。
我が家は賃貸なので全て鉢植えで育てていますが
毎年、植え替えはしません。
よく鉢植えのバラは毎年植え替えなければ育たないと言われていますが
実際はそんなこともないようで、試験的に3年間植え替えをしなかったERは
全く問題ありませんでした。

但し、その場合は2~3年植え替えしないということを想定して
鉢土を作る必要があります。鉢土についてはまた今度書いてみようと思います。
バラを育てていると、主に地上部に目が行いきがちですが
日当たりの悪い我が家では根をいかに張らすかが、一番重要になってきます。
根が貧弱で地上部が立派でも成長不良など、いずれ何らかの障害が出る可能性があります。
根は人間で言うと身体の全身を駆け巡る血管のようなものだと思います。
また家で表すと基礎という表現もできると思います。
私のバラ栽培人生(おおげさ?)の中で最大のテーマは『鉢土と根』です。
ここ数年、バラ栽培で一番関心のあることで、最近では花が咲いた喜びより
健康な根をびっしりと張らせることに喜びを感じています。
他の部分がおろそかになっても、根が健康なら
多少の管理不足でもそれなりに成長、開花します。

ミニバラの根

今日鉢増しをしたミニバラの根です。


もやしのような太い根です。根の成長点(一番先端)が黄色味を帯びていて
本当にもやしそっくりです。


左:鉢増ししたミニバラ
右:新しく購入したミニバラの根

見づらい(わかりづらい)と思いますが、根の太さが断然違います。
両方とも、挿し木苗です。
もやし根が折れる時は『パキッ』と折れる感じです。
細いミニバラの茎くらいの太さはあるでしょう。
また根の先のほうには細かい産毛のようなものが生えています。
太い根を持つ植物は意外と乾燥に強い植物が多いですね。
産毛が生えるところを見ると水も好きなようです。
このような根を作るには適度な乾湿の差を与えなければいけません。