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クリスマスローズ 実生からの開花株

2007-03-25 | Helleborus(クリスマスローズ)
2005年に発芽した種子からの開花です。
オーストラリアからのものです。
ダブルで咲いてくれました。


弁裏は濃いパープルピンクです。触診したら結構フカフカだったのでシングルかと思っていましたが・・・




ダブルでした♪なかなか開花してくれなかったので数日屋内に取り込んだところ開花しました。
蕾があと4つあります。同時期に播いたものはちゃんと管理していなかったため開花なしです。10株くらいあります。ダブルの実生とセミダブルの実生です。株は開花株くらいの大きさですが・・・来年の楽しみです。

バラ、クリスマスローズなどの病気について思うこと (追記)

2007-03-18 | 無農薬・減農薬栽培について
バラの黒星(黒点)、うどんこ病について

黒星病…この病気ばかりは大変厄介で、恐らく農薬なしでは完全に防げない病気だと思います。
庭でも日照不足でジメジメした場所ではどうしても発生は免れないようです。
だだ、当方では発生しても次々に他の株へ感染したりはせず、特定のバラのみに発生して、そこで納まります。
また発生した株は落葉しても、重症化せず(枝まで黒斑が出るとか、枯れるとか)次の葉が展開してきますので、気にしないことにしています。


こんな具合に過密栽培しています。株間なんてありません。3段の栽培棚×10もあります。強引ですね・・・

うどんこ病もそうですが、「農薬を散布しなければ次々に近くの株に感染し、被害が広がるから恐ろしい」と言われているようです。
しかし当方では過密栽培をしていますが、そういった事は起こらないのです。
あくまで発生した株のみ症状が出て、隣には感染していないのです(それとも厳密には感染しているが、発症していないだけ?)
これはどういうことかと自分なりに考えてみました。
3年前に癌腫に罹ったドロシーパーキンスのスタンダード(輸入苗)
瘤を除去後は再発なし。画像は昨年の開花の様子


ここで前回にも書いた基礎体力や免疫が関係しているのではないかと思っています。
つまりどういうことかと言うと、人間を例に挙げますが、学校のある1クラスでインフルエンザが流行したとします。
その中でもインフルエンザに感染し発症する人もいれば、全く感染しない人もいます。
またインフルエンザに何回も罹る人もいれば、一生罹らない人もいるわけです。

このことを鑑みると(人間と植物の違いはあれど)素人目には何か関連性があるように思えて仕方ありません。
遺伝子レベルの話(病気に対する耐性の遺伝子)にまでなると全くの無知ですからわかりません。
ただやはり、基礎体力のある人は仮に感染、発症しても重症化はしないのでは?と思います(実際インフルエンザの死亡例は乳幼児や老人など体力がない方が多いと思います)


または、こうも考えられると思います。
そもそも病気が集団感染する何らかの原因がその場所にある…
例えばうどんこですが当方で発生する株の95%以上が同じ環境にあります。(殆どがミニバラ)
具体的には
・雨に当たらない軒下で栽培
・コンクリートの上
・日当たりが我が家で一番よい場所

ベランダのような場所です。
総合的に考えると、原因は湿度が低い(あるいは鉢土の乾燥)ということではないかと思っています。
湿度が高いとうどんこになるという話もよく聞きますが、個人的にはどうも湿度ではなく昼夜の気温差(5~6月、10~11月)が関係しているように思います。
この時期は昼暖かくても夜間に冷え込み気温差が激しく、夜露(結露)がついたりする時期です。それが=湿度が高い時期と混同されているような気もします。(このような季節の変わり目には人間も風邪を引き易いですね)

全く高湿度がうどんこ病に関係ないとも断言できませんが…(実験検証したわけではないので)
ただ言われているように、湿度が高いのが原因なら何故乾燥した場所でも発症するのでしょうか?逆に我が家では湿度の高い時期はあまり発生しません。(例えば昼夜の気温差が少ない高温多湿の夏。暑いから病原菌の活動が鈍るだけ?)それと鉢を置いている場所の周りが土だとほぼ発症しません。個人的には土がある程度の湿気を供給してくれるので適度な湿度を保つことにより、乾燥から防いでくれるのだと考えています。
因みに私のうどんこ対策は一般的に言われていることとは逆かもしれないです。私は空中湿度を上げます。うどんこ病になった株の周りに打ち水をしたり、霧吹きで水を散布します。また鉢土を乾燥させすぎないように注意します。また言われているように風通しのよりよい場所へは移動させません。風通しがよいということは湿度も低めである、ということだからです。私の場合は適度に空気の入れ替わり(対流)のありそうな、土の上(湿度がやや高い場所)へ移動します。全く風通しのない場所へは置きません。適度な空気の入れ替わりは植物にとって大変重要です。
空気の対流がないと蒸れたり、育成障害が起こってしまいます。



ところで…
「うどんこ病の病原体を持った株がそこに1株あったから発症したんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。
が、私の考えは先にも書きましたが、個人的にはこのような病原体やウイルスの類はそこらじゅうにあると思っています。
例えば農薬で防除し、冬には病原体を越冬させないために石灰硫黄混合剤などを塗っても毎年感染、発症する例があります。もし、農薬でその株に付着している病原菌の類を完全に滅菌できたとして、何故それでも繰り返し発症してしまうのでしょうか?消毒したはずなのに…
このことから私が思うことは、消毒した時点では病原菌は死滅したが、またどこからかやってきて感染した、です。
どこから病原菌が来たか?ですが、新しい苗を買って病気を持ち込んだとか、はたまた虫が運んできたとか…あるいは人間の靴、栽培している本人に付着していたから??が理由として挙げられます。
確かにそれらもままあることだと思います。
ただ私は先にも書いた通り病原菌は空気中に常に胞子などの形で浮遊していると思っています。
また人間の例ですが(馬鹿の1つ覚えのようで恐縮ですが)風邪などに感染する場合は風邪に感染した人と接触したか、空気感染です。植物の場合はこれが虫であり、空気感染であると考えています。

となると「農薬で防除したってイタチごっこじゃない!空気感染するなんて」
ということになってしまいます。確かにイタチごっこに近いかもしれません。
毎年、薬を散布しないといけないし、そのうち薬も効かなくなった、耐性を持った病原菌が現れて…(まるでインフルエンザのようですね)
それだから私は半ば諦めの境地で薬品による防除をしていない、という理由もあります。
そこで何かあっても(なくても)バラの持てる能力、自然治癒力が最大限に発揮できるようにバラの基礎体力作りに力を入れているわけです。病気で一喜一憂するのも疲れてしまいますし…それなら健康な株に育てて病害虫にも負けない、罹りにくいバラにしてリラックスして栽培を楽しみたい、と思っています。
あまりに病害虫に神経質になってくると、以前にも書きましたが疲れてしまいます。一般に言われている栽培方法とは反する事が多く(トンデモ説扱いでしょう)また完璧を求める栽培方法とは全くスタンスが違いすぎますが、あくまでも一個人の栽培法、考えということで話半分に読んでいただけたら幸いです…



バラ、クリスマスローズなどの病気について思うこと (後編)

2007-03-17 | 無農薬・減農薬栽培について
バラに完璧を求める方には全く参考にならないので読み飛ばしてください
また、あくまでも個人的な意見ですのでご批判等、多々あるとは思いますがご容赦ください。
また参考にされる場合は自己責任でお願いします

※主にバラについて記載しています。


前回、基礎体力、基礎体力と羅列しましたが
一体どうすれば基礎体力のつく株になるのでしょうか?


健康は根から

いくら地上部に注意ばかり払っていても、肝心の根が健全でなければ健康も維持できません。根は地上部を支える大事な部分です。根が一番重要であると言っても過言ではないと思います。
例えば、昨今問題になった耐震偽造事件。見てくれが立派な建物でも基礎がしっかりしていなければ何かあった時脆いものです。
バラも同じで地上部に見合った根がないと健康な状態を維持するのが難しくなってきます。
根は謂わば人間でいう血管のようなものです。また内臓のようなものかもしれません。ここで言う根とは白い根、細根のことです。
これが多ければ多いほど、また太くしっかりしているほどバラは生き生きとしてきます。

ティーローズの挿木苗。

前にも少し書いたかもしれませんが、
みなさんの考えるバラの白根はどんなものでしょうか?白くてヒゲのように細いでしょうか?
私は自分の目で実際に見るまでは『細くて白いヒゲ根』という印象でしたが
本当に勢いのあるバラの根はモヤシのように太くみずみずしく、つるつるしていて先端が黄色いものでした。
極端に言うと蘭の根に近いです。
最初、バラの種類によって根に差があるのかな?と考えましたが、確かめてみるとノイバラ接木苗も挿木苗も一緒、つまり種類は関係ないということがわかりました。
実際にあるナーセリーに持ち込み実際に根を見ていただいたところ『バラの白根がこんなふうになるとは初めて知った』と言われました。
植え替え時、この白根を誤って折って(切って)しまうと『パキッ』という感じです。ちょうどモヤシを折ったように。

以前書いたと思うのですが現在の家に引越してきてから日当たりが極端に悪く日照は最高4時間程度(一番日光の当たる南側。東に面した庭は更に少ないです)なので一般の栽培方法では非常に育成不良になってしまうことから、暫くは地上部よりも根にばかり関心があり用土の試行錯誤のうえ現在の栽培スタイルに落ち着きました。

根にとってよい土とは?
色々な意見があると思いますが、あくまでも私の経験です。
重い土がいいか、軽い土がいいかではなく、いかに通気性が確保できるか。重い土だろうが軽い土だろうが通気性が悪ければ根にはよくないと思います。
ここで間違ってはいけないのが
通気性がよい=水はけがよいではないということです。
例えば砂に植えてある苗。この砂は山砂だと思うのですが水はけがよいです。よく新苗に使われていると思いますが、もし手にすることがあれば、よ~く観察してみてください。
ポットから抜いてみると、確かに外側には根が見えると思います。が、崩してみると根土の内側には殆ど根がない場合が多いです。これは、赤土単用の場合も同じです。根がまるで空気を求めるかのように外側へ外側へと伸び、内側には根があまりない。ポットから抜いてみて外側に根が回っていて、ポットから抜いた時に土が崩れないから、全体的に根が回っているな・・・と思ってしまいますが違うんです。
実はこれ、根が窒息していると思うのです。
根が苦しいからより空気を求めるかのごとく空気のある外側、外側へ伸びていき、空気の少ない内側にはあまり根がないのだと思います。それで結果的に鉢の周囲に沿って根が土を包み込むように伸びるので、一見根が鉢全体に回ったような錯覚に陥るのです。
本当に通気性のよい用土に植えると鉢土の中心のほうまでちゃんと根が発生します。

では本当に通気性のよい土とは?
先ほども書きましたが水はけがよい=通気性がよいわけではないのです。
??と思われるかもしれません。
先ほど例に挙げた「砂」も「赤土」も粒子が細かいです。これがクセものなのです。水や空気の通る隙間が少なく、酸欠になりやすいと思うのです。
更にこれらは意外にも保水性があり水はけがよいからと水遣りばかりしていると根腐れにも繋がります。
ではどうしたら通気性を確保できるか?ですが、異径の粒子を組み合わせることで解決できます。例えば赤玉土の中粒と日向土の小粒などです。赤玉土の中粒のみでは今度は水遣りの頻度が増えてしまうので、そうした場合には崩れない日向土(軽石の一種で中性)を使用したり堆肥類を混合します。クン炭も保水性があるのでよいと思います。
これらを踏まえて軒下、日当たり、鉢の種類、根の量、植物体の大きさを勘案してブレンドするとよいと思います。

それから有効菌、有益な微生物を増やすことも大切です。これは通気性も関係してきます。通気性のよい用土では酸素を好む好気性の有効菌や微生物(善玉菌)が増え、ネマトーダに代表されるセンチュウ被害が減ります。通気性が悪いと嫌気性(酸素を嫌う)を好む悪玉菌が増えたり、センチュウは天敵のいない無機質用土では増殖しますが善玉菌や微生物が多い用土では増殖しにくいようです。この善玉菌や微生物の棲家、餌になるのが堆肥類です。またそれらを増やす肥料(バ○オ ゴー○ド元肥)などもありますので利用するのも手だと思います。(そういうわけで微生物をも駆除してしまう農薬を積極的に使用する気になれないのですが)
気のせいかもしれませんが、調子の良い株の鉢土はこころなしか、甘い香りがします。逆にネマトーダが出たり調子の悪い株の鉢土は泥?黴?のような悪臭がした経験があります。
嫌気性バクテリア類は悪玉菌と共存しやすく、窒素ガス、メタンガスを発生させ、酢酸、有機酸が蓄積されやすくなるそうです。これらも植物の調子を悪くする一因ではないかと思っています。
堆肥類についてはここでは割愛させていただきますが、粗悪なものを使用すると台無しになります。最も安全性が高いと思うものはブラックピートモスです。

最後に重要なのが水遣りです。
水遣り3年とはいいますが、水遣りは奥が深いです。
栽培環境にもよりますが、みなさんはどのくらいの頻度で水遣りをしていますか?
よく土の表面が乾いたら、と言いますが…
私の場合は新しく購入した苗の場合、表面が乾いてもすぐ水遣りはしません。何故なら根を発達させるためです。
植物全般に言えることですがいつも水分のある環境では根は伸びにくくなります。
いつもそこに水があるために伸ばす必要がないからです。
なので私は乾湿の差をつけることにしています。こうすることで根は水を求めて伸びていきます。
バラは水ぎれに弱いと言われていますが、慣れてくると意外に乾燥に強いようです。そのことは根の特徴にも表れていると思います。太い白根は蘭のようにある程度は貯水できるということだと思います。真夏はさておき、鉢植えでも(但しプラ鉢、素焼鉢では乾燥速度に差があります)土の表面が乾いて2~3日放置しても萎れたりしないことが殆どです。
これはあくまで私個人の方法ですが私の場合は萎れる直前まで水遣りを控えて、その株がどのくらいまで耐えるのか観察します。
萎れる前に葉に元気がなくなるなどの症状が出ます。その時に鉢を持ったりして重さを確かめたりして水遣りのタイミングを計ります。つまり、その株の限界を知ることが目的です。これがわかれば手遅れになることもないからです。
また、この程度の萎れではあまりダメージもないと思います(但し新芽展開時、蕾がついている時はおススメできません)
このように根を発達させていくと、バラは水不足にも強くなります。

根が増えて、地上部も成長してきたら臨機応変に水遣りの間隔を増減していきます。この頃、あまりに根を乾燥させてしまうと、育成に影響が出てしまいます。
また成長期に水遣りをあまりしないと、土の中の老廃物が排出されなかったり、空気が停滞してしまうので根によくないです。また乾燥させすぎると、うどんこになり易いと思います。かと言って、成長期だからとやたらに水遣りをすると根腐れする場合もあるので注意が必要です。

そして、水遣りをする時はホースやはす口をつけていないジョウロで一気に水遣りをします(土が溢れない程度に)鉢底から全部水が流れ出るのを待って、更にもう1回同じように水遣りします。というのは1回目では鉢全体に完全に水が行き渡っているか心配だからです(水の通り道ができている場合があり、その場合は用土全体に水が供給されないこともあります)満遍なく鉢全体に水を供給することが目的です。
あと余談ですが栽培株数の少ない方は水遣りの水を雨水(またはお持ちの方は逆浸透膜にて精製した純水)にするとよいかもしれません。
雨水は水道水及び井戸水に含まれる有害物質がないため根には最適です。
また鉢内に有害物質が溜まることも少なくなります。
植物にとって水質は結構重要なようです。デリケートな植物は水道水(または硬度の高い井戸水)を長期に亘って灌水しただけで調子を崩し枯れるものもあります。
定期的な植え替えを想定している方は用土に無調整ピートモスを混合するのもいいですね。無調整ピートモスは水を軟水にする作用があります。軟水にする=物質(有害物質も)を吸着するということです。無調整ピートモスは酸性なので炭、クン炭と併用することをおススメします。これもバクテリア、微生物の棲家になります。
(補足)酸度調整済みピートモスは物質を吸着させてあり、すでに飽和状態なので
上記のような吸着効果は低いです。また強酸性にならないためには、クン炭や炭を使ってPh調整します。繊維の粗いものがおススメです。あまりに粒子が細かい、粉状のものは折角、通気性を良くしても目詰まりしてしまう場合があります。
ただあまりクン炭などのPhに拘らなくてもいいと思います。実際ヨーロッパはかなり高いPh土壌(石灰土壌)でも育っていますよね。
問題は私が思うにPHというより、そのPhを上げている物質の成分によって有害無害が違うと思います。極端に言えばPhが高くてもバラに有効な物質なら無害だということです(熱帯魚飼育を熟知している方にはなんとなくわかるかな?ちょっと難しいのでここでは詳細は書きません)


このように、バラを鍛えて?いくと丈夫な株に育つと思います。
あくまでも一個人の栽培方法なので参考までに・・・

植物を育てるのにあたって一番重要なことは観察だと思います。
更に本や参考書の方法はあくまでも参考までにして、とにかく自分で試してみて
経験をされることが一番上達の近道だと思います(えらそうなことを言えるほど経験はありませんが)
自分の目で見たり経験したことに間違いはないじゃないですか。
ところが他人の方法は必ずしも万人に当てはまるわけではないですね。
環境や厳密に言えば鉢の種類、用土、株の大きさetc・・・
これらが違えば少しづつ栽培方法もずれてきます。
大事な株だから、枯らしたくはないし、病気にもさせたくない。
だけど、かわいい子には旅をさせろ、と言います。
愛情をもって日々観察して手をかけてあげれば立派に育ってくれるはず・・・
その株(子?)を信じて余計な手出しはせず(ピンチの時だけ助けてあげる)その株の持てる最大の能力を発揮させてあげる手助けをする。何だか子育てと同じですね。


マダム ジョセフ シュヴァルツ

2007-03-16 | Rose(バラ)
蕾がもう10個以上になりました。
活動の早いバラはどんどん新芽が展開してきています。


大きくは見えないかもしれませんが、8号懸崖スリット鉢植えです。挿木苗です。ベーサルシュートも2本発生してきています。



早速うどんこが来ました。このバラも必ずと言っていいほど春先と梅雨にこの程度のうどんこが出ます。このバラの葉はうどんこに罹っていなくても薄くヘナヘナぎみです。ブラバンファミリーはうどんこに罹りやすいみたいです。
ただ、いつもこれ以上広がりません。なので放置してあります。これ以上広がるようなら葉を切ります。
春の開花が待ち遠しいです。



こちらもティーローズ、princess de saganです。7号懸崖鉢。挿木苗
もう葉が茂っています。今年は暖冬でしたが新芽の展開中に明け方、零下まで下がることが何回かありましたがブラインドになることもなく冷害もなく各枝先に蕾がつきそうです。



こちらは今のところ、うどんこなどは発生していません。生き生きとしていて嬉しいです。花が咲くのも嬉しいけど、こうやって元気に伸び伸びと成長しているほうが嬉しかったり。。。蕾も数個ついています

バラ、クリスマスローズなどの病気について思うこと (前編)

2007-03-15 | 無農薬・減農薬栽培について
バラに完璧を求める方には全く参考にならないので読み飛ばしてください
また、あくまでも個人的な意見ですのでご批判等、多々あるとは思いますがご容赦ください。また参考にされる場合は自己責任でお願いします


最近バラの新芽もどんどん展開し、中には蕾までついてきたものもあります。
これからバラの季節ですね~・・・と同時にそれは病害虫の季節でもある?のかもしれません。


私はズボラゆえ、正直に申し上げますと、殆ど農薬、いや防除すらしていません。
別に、無農薬派というわけでもないです。
初心者(今も?)の頃はちょっとうどんこが出たら慌てて農薬を買いに走り、またその後は生薬なるものや、木酢などを使っていた時期もありましたが、昨年などは
それすらもしませんでした。一部ミニバラのみオルトランのスプレーを使用しました。病気ではなくハダニに対して使用しました。
しかしながら病気で苦労した記憶もなく、むしろよく開花したように思います。(全く病気が出なかったわけではなく、多少は出たが放置しておいても問題ないレベル)
テッポウムシの被害には2件あいましたが、運よく気づいたので無事でした。
クリスマスローズに関しては全く病気の経験はありません(但し現在開花株50株、小苗50株程度の経験しかありませんので今後はどうなるかわかりませんが)

私は今までバラは300~350種(鉢)程度の栽培と、うんちくを語れるほどの経験はありませんが(因みに現在は100種~)その中でもいくつか自分なりにわかってきたことがあります。

健康な株(苗)ほど、耐病性がつき、病気に罹りにくくなるということです。
何当たり前のこと言ってるの?と思われるかもしれませんが…
ここでいう『健康な苗』とは農薬などで防除して病気にならない『一見、健康そうな苗』のことではなく『全く防除しなくても病気になりにくい苗』のことです。
または『多少病気になっても、農薬を散布するほどには広がらない苗』です。

品種によって罹りやすい種類、罹りにくい種類があるのは事実です。
ただ私は思うのです。
病気の原因となるウイルスまたは細菌類は防除するしないに関わらず、空気中を胞子として浮遊していたり、身近に潜んでいたりしているのではないかと。
例えばバラの脅威である黒星(黒点)病。土の中に菌が潜んでいるので土が跳ね返らないようにすれば罹らない・・・と、本にはよく書いてあるのですが
ホントですか??我が家ではコンクリート上の棚で育てているものでも罹ったことあるんですよね・・・
うどんこ病・・・湿度が高いと罹りやすい??
我が家ではむしろ、湿度の低い晩秋~冬にかけてミニバラ中心に発生することがあります。

あくまで個人的な意見ですが、バラの病気って人間の風邪と同じじゃないかな?と思っています。
人間の罹る風邪(ウイルス?)も普段は空気中に存在するけれど健康であれば風邪はひきません。が、体力が落ちた時、また季節の変わり目に風邪をひきやすいのではないでしょうか?また免疫がある程度あり抵抗力があれば発症しても大事には至らないのではないでしょうか?
基礎体力のある人間は年間、滅多に風邪をひかないと思いますが、体力の落ちた人間はより罹りやすい。

よく『バラは病気に罹ってから農薬を散布するのではなく、罹る前に予防として散布すべき』と言われているようですが、私はそれよりも『病気に罹りにくい体力(株)づくり』が重要ではないかと思っています。風邪をひいていないのに、予防として風邪薬を飲み続けるよりも、日々の鍛錬?といいますか、健康な株作りが重要ではないかと、思っています。
(つまり人間のいうところの基礎体力です)農薬、無農薬以前の話ですね。
ざっとネットなどでバラ、クリスマスローズ、シクラメンなど私が育てている植物のサイトを見てみましたが
病気になった時の薬品、対処の記述は豊富ですが、それ以前の健康な株作りへの
言及が乏しいように思いました。

健康な株つくりとは何か?
私は薬品による防除はしていませんが、単に放置しているわけではありません。
日々、観察を怠らないようにしているつもりです。
我が家は賃貸で全て鉢植えなので、時間のある時は見回りをして1株1株観察しています。
そして不具合が生じた時は慌てず、何故そうなったのか?を分析するようにしています。もし環境のせいでその症状が起こった場合、仮に農薬を散布しても環境が変わらない限りまた繰り返し起こってしまいます。
しかし特定の環境(栽培スペースがない、限られた環境しかないなど)では
よい環境へ移動したくてもできないことが多々あります。
それでもその株を育てたいのなら『基礎体力のついた株』にする必要があります。
そうすれば病気が出ても薬品散布の回数を減らすことができたり、または放置しても大事に至らないくらいの体力が発揮できると思うのです。

うどんこ病・・・よく手におえないほど発生したり、薬品を散布しても年々耐性がつき薬品の効き目がなくなるという話を耳にします。
ところで我が家で育てているバラの殆ど、90%以上はうどんこには罹りません。
残り10%程度はミニバラ、一部のチャイナ、ティーローズで、こちらは罹りやすいものと、上記の通り晩秋~冬にかけて湿度の低い時期に罹るものがあります(こちらが殆ど)
何も薬品散布しないで、うどんこが発生しないわけない!と思われる方もいるもいることでしょう。しかし、本当にうどんこに関しては殆ど発生しないのが現状です。
正確に言うと年々発生しなくなった、という言い方のほうが正しいかもしれません。新しく購入したバラを全くの防除なしで育てていくと、かなりの確立で何らかの症状、病気が出ます。
しかし、それを気にせず株の充実、基礎体力作りに励むとどういうわけか年々発症しなくなってきます。
個人的にはこれを『免疫がついた』と考えています。
例えば我が家にあるイングリッシュローズのアブラハムダービーは6年間、完全に無農薬で育ててみました(更にこのバラには色々な実験台になってもらっていて、3年間植え替えなしという被験者にもなってもらいました)
育て始めて最初の2年間は黒星病、ポトリチス、うどんこ病に罹りましたが、それからは年々発症しにくくなり、うどんこ病には全く罹らなくなり、黒星病に年1回罹るか、罹らないか程度となりました。
そして昨年は病気らしい病気は発症しませんでした。
樹勢も最初の1,2年はあまり順調とは言えず、3年過ぎた頃に急に育成旺盛になってきました(因みにこの頃より3年間植え替え無しにしてみました)

このバラに限らずどのバラも栽培年数を重ねるごとに年々深刻な症状(育成に影響のある症状)は発症しなくなってきました。なので今では本当に栽培が楽です。
以前にも書きましたがバラに振り回されることがなくなったため気楽です。

基礎体力のあるバラにするには?
長くなったので後編に書きたいと思います。

ミニバラの根。挿木苗です(1本挿し)品種はシンデレラ。たった1本の挿木苗からもこんなに根が出ます。7号スリット鉢から抜いた状態です。

ラナンキュラス

2007-03-09 | Perennial plant(宿根草・西洋芝)
いつも球根性の植物は植えっぱなしで管理できないんですが
やっぱり育てたくなってしまいました。


年末に購入したものと、最近購入したラナンキュラスを寄せ植えにしました。


大輪で切花にぴったり♪原色の花色にグリーンアイが素敵です。