京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

昨日(11/5)永観堂、安楽寺、法然院、赤山禅院の紅葉

2014-11-06 13:20:59 | 2014 紅葉

本日2回目の投稿です。
昨日(11/5)南禅寺のあと、永観堂、安楽寺、法然院へ足を伸ばしました。

永観堂(禅林寺)は中に入らず、入口付近だけです。
色づき開始です。















安楽寺、まだ青紅葉です。










参道から見た法然院茅葺き数寄屋造り山門です。
ここも青紅葉ですね。






茅葺き山門から見た景色です。





先月の白砂壇はクイズにしました。
水に落ちたもみじと水に映るお月様でした。
今月はひとつは、もみじと銀杏、もうひとつは水流れるもみじです。
















哲学の道です。






次はぐっと足をのばし、洛北赤山禅院です。
先日は曼殊院までしか行けませんでしたので、今回再チャレンジです。
参道も色づいてきました。




















寒桜(10~2月開花)が咲いていました。






珍しい、桜と紅葉のコラボです。
こういうのを目の当たりにするのは、私は初めてです。















帰り道、修学院離宮前です。
ここの拝観は、宮内庁に事前申し込みが必要です。
入口付近はもう色づいています。








昨日(11/5)の南禅寺、天授庵の紅葉

2014-11-06 05:37:18 | 2014 紅葉

昨日(11/5)の南禅寺と天授庵の紅葉です。
時間が早いと観光客も少なく、じっくり紅葉の色づきを見てまわることができます。





三門の周りの木々が色づいています。




















境内、まだ青紅葉も多いですが、色づきも目立ちました。















法堂の前も色づいています。





方丈、庫裏入口前です。





再び境内、まだ青いところが多いです。





塔頭寺院の紅葉です。













9時、天授庵の拝観時間です。
ここは見頃開始でしょう。





東庭です。










中旬以降は、観光客が多く、この角度で撮影すると人だらけです。





白砂のなかの杉苔もきれいです。





南庭にまわります。
池泉回遊式庭園です。













































帰り道です。






























4x3mの庭作りの熱いたたかい

2014-11-05 19:56:26 | 寺院・庭園

本日2回目の投稿です。
先日行った植物園に16の庭が展示(~11/3)されていました。
植物園を舞台に繰り広げられた、 全国造園技能競技大会の作品です。
日本各地の庭師チーム16組が、同じ面積と材料、1日半の制限時間のなかで、
庭づくりを競ったものです。
限られた制約のなかでも、素晴らしい小庭の芸術と言えます。
同じ材料にも関わらず、作品の表情がずいぶん異なっています。
私的にはいくつも、気に入った作品があります。


1.ほっとする空間 (静岡)




2.MOther. Lake のみなもと(滋賀)特別賞




3.山裾に見える音(大阪)





4.在りきたり(山口)銅賞





5.光(新潟)





6.大地の調和(京都)銅賞、府民が選んだ人気の庭1位





7.静寂の庭(東京)





8.~里庭~望める景色とその暮らし(和歌山)





9.love. &. peace ~愛と平和~(広島)





10.AIZU. Update. (福島)





11.縁側の物語(埼玉)





12.いつも自然と(佐賀)特別賞





13.嵯峨野(京都)特別賞





14.夢想の庭(大分)





15.足あと(香川)特別賞





16.涌くワクする庭(青年部)金賞





皆さまのお気に入りは何番だったでしょうか。
自分の庭として考えると、青竹は色あせが気になります。
白川砂をベースに杉苔の築山、背景に木々を配置した、
シンプルで、手間がかからない庭が良いと思います。









西本願寺飛雲閣と旧仏飯所の特別公開

2014-11-05 05:35:27 | 京都めぐり


今、平成26年度「第50回記念 京都非公開文化財特別公開」が行われています。
この特別公開は昭和40年に、文化財愛護の普及啓発を目的に始まり、
今年で50年目というわけです。

さらに今年は、古都京都の世界遺産登録20周年も記念し、
世界遺産登録の7箇所を含む17箇所が公開されました。

私はそのひとつ、西本願寺飛雲閣と旧仏飯所の見学に出かけました。
飛雲閣は7,8年前の特別公開で一度訪れています。
その時は写真撮影が自由だったのですが、今回は全て禁止です。

以前の画像を探したのですが、見つかりませんでした。
残念ですが受付のパネルを撮影しました。

飛雲閣です。
金閣、銀閣と並んで「京都の三名閣」の一つに数えられています。
秀吉が建てた聚楽第の一部で、三層からなる楼閣建築です。
建物全体が左右非対称に配置されています。





旧仏飯所です。
かつてはここで仏飯の炊事を行っていた場所です。
ここも内部は撮影禁止です。





境内では「本願寺献菊展」(~11/23)の菊が展示されています。

福助造り





嵯峨菊、線香花火みたいで好きです。

























ドーム菊





大菊十二鉢花壇










龍虎殿の前の菊





西本願寺の大銀杏の木です。
黄葉した大木は実に見ごたえがあります。
御影堂前の大銀杏










阿弥陀堂前の大銀杏






国法唐門、桃山時代の伏見城の遺構と言われています。
とにかく豪華な印象です。















龍谷ミュージアムと一部紅葉です。







昨日(11/3)の詩仙堂の紅葉

2014-11-04 14:06:30 | 2014 紅葉

昨日は、曼殊院門跡に寄った後、詩仙堂に足を運びました。
詩仙堂はご存知のように、 江戸時代初期の文人石川丈山の山荘跡で、
国の史跡に指定されています。
現在は曹洞宗大本山永平寺の末寺になっています。

詩仙堂は正しくは、凹凸窠 (おうとつか) であり、詩仙堂はその一室です。
凹凸窠とはでこぼこの土地に建てられた住居の意味だそうです。

入口は「小有洞」という門をくぐります。





曹洞宗の禅寺らしく、参道もきれいに掃き清められています。










3階建の「嘯月楼」が見えてきます。





玄関前に吊り下げられた「生死事大」の板





室内は撮影禁止ですので、庭園を撮影しました。
サツキの刈込が美しい庭園です。





庭石(縁石)の砂紋がきれいです。












外履きに履き替え、庭園を散策します。






少し色づきもありますが、見頃はまだです。















残月軒です。
室内には「麻三斤(まさんきん)」という禅語の掛軸が吊るされています。
碧巌録、第十二則
「 擧僧問洞山。如何是佛。山云。麻三斤。」からきています。
無門関十八則にもでてきます。



























柿と千両






最後に躍淵軒












昨日(11/3)の曼殊院界隈の紅葉

2014-11-04 05:21:26 | 2014 紅葉

一昨日の雨が嘘のように晴れた昨日の朝、曼殊院門跡に向かいました。
連休最終日、やっと好天に恵まれましたが、気温は低く、その上風があるので寒いです。

曼殊院門跡の勅使門です。
全体的に見頃はもう少し先です。
着いたのは8時過ぎ、拝観時間前で観光客も少ないです。





勅使門前の木々は紅葉しています。






























隣接する曼殊院天満宮は色づきが進んでいます。



























参道も一部色づいています。











曼殊院の駐車場から見える市内眺望





関西セミナーハウスの紅葉です。











関西セミナーハウス近くからの市内眺望です。










天台宗真盛宗 西圓寺の紅葉





側溝の落ち葉





臨済宗南禅寺派 圓光寺
ドウダンツツジが紅葉しています。






昨日(11/2)の嵐山渡月橋と天龍寺の紅葉

2014-11-03 13:11:03 | 2014 紅葉

本日二回目の投稿です。
連休二日目の昨日昼過ぎ、嵐山渡月橋と天龍寺に出かけました。
ときどき雨が落ちてくるあいにくの天気です。
日曜ということもあり、相変わらずの混雑です。


まずは渡月橋です。










嵐山の山肌の色づきも進んできました。










小倉百人一首殿堂 時雨殿前の紅葉





宝厳院




















天龍寺は観光客でいっぱいです。





境内の紅葉を撮影しました。















境内から雨の嵐山









塔頭寺院の紅葉



















昨日(11/2)の高桐院、今宮神社、光悦寺の紅葉

2014-11-03 05:30:23 | 2014 紅葉

昨日は連休二日目、朝から今にも降りそうな空です。
雨が降らないことを願い、朝早くでかけました。
向かったのは、大徳寺高桐院、今宮神社、鷹峯光悦寺などです。

高桐院はまだ青紅葉が続いていますが、ところどころ色づきが増しています。
見頃は中旬以降のようです。




















拝観時間前、入口も閉まっています。














帰り道の参道





ここの青苔は、いつ訪れても美しい。





大徳寺に近い今宮神社です。





境内の紅葉が色づいています。





参道で向かい合って営業する、あぶり餅屋さん「いち和」と「かざりや」。
「いち和」さんは平安時代から、ここにお店を出しています。
朝早かったので、まだ営業前です。





鷹峯光悦寺です。
参道の入口付近は青いですが、少しずつ色づきが見えてきます。




















鐘楼前















源光庵はまだ青いままです。










常照寺も見頃は中旬以降です。


















『奇想の絵巻"誕生のなぞ~鳥獣戯画~』日曜美術館

2014-11-02 20:51:51 | 美術・博物館

今回の日曜美術館は、『奇想の絵巻"誕生のなぞ~鳥獣戯画~』です。





現在、京都国立博物館で『国宝鳥獣戯画と高山寺展』が開催されていることは、
私のブログでも紹介しました。


鳥獣戯画が甲乙丙丁の4巻絵巻です。





絵巻の始まりは甲巻です。
兎や猿たちが川遊びに興じています。





乙巻
麒麟など空想上の動物が登場します。
一方、象など実在の動物も描かれ、夢と現実が入り交じる不思議な動物図鑑です。










丙巻
甲乙から数十年後に描かれたとされます。
甲巻を手本に別の絵師が描いたと考えられています。
ユーモアは変わりませんが、少しグロテスクです。










丁巻
登場するのは老若男女、身分もさまざまです。





国宝に指定される名画でありながら、誰がいつ何のために描かれたのか、
一切記録が残されていません。
鳥獣戯画が描かれたのは12世紀から13世紀です。
作者は鳥羽僧正が有力とされてきました。
鳥羽僧正は、平安時代後期の位の高い僧侶であり、当代随一の絵の腕前で知られています。





重要文化財
鳥羽僧正様 不動明王像





しかし、断定にはいたりません。

明治時代以来130年ぶりの修復作業が行われ、
初めて京都国立博物館でお披露目されています。
全4巻を修復するなかで、新たな発見がありました。

修復前の戯画図
波打ちがひどく、折れ、シワ、紙の表面の毛羽立ちなどが目立ち、
その結果墨線が薄くなっているのです。





修復は一枚一枚の絵を全て分解し、波打ちや折れを丁寧になくしていき、
新しい紙に張り付けていきます。





四年の歳月をかけてよみがえったのが、今回展示の鳥獣戯画です。

修復前




修復後




そして今回修復と同時に行われたのが科学的調査です。
結果、鳥獣戯画の紙はあまり上等ではなかったということです。
修復にあたった方は、普段描きの「戯れ絵(ざれえ)」ではなかったかと。


平安時代絵師たちは、天皇や貴族から発注を受け、
絵巻や寺の仏画に精力を注ぎました。
そこでは、何より雅で繊細な線で描くことが求められました。

国法 源氏物語絵巻





国宝伴大納言絵巻





こんな時代に描かれた意外な絵があります。
平等院鳳凰堂の扉絵です。





表から見えないところに、描かれた仏画絵師の落書きです。
人物や草花がのびやかに描かれています。





鳥獣戯画もその種のものではなかったのかというのです。


また、今回の修復で丙巻で、もとは表裏の両面に描かれていた ものが、
相剥(あいはぎ)し、つないで一巻にしたことなど、新たな発見もありました。


京都栂尾にある高山寺
私のブログでは紹介できませんでしたが、展示会では高山寺の貴重な美術品などが展示されていました。





国宝明恵上人樹上坐禅像
明恵上人(1173ー1232)
立派なお坊様を大きく描くのではなく、普段着で自然に溶け込む 明恵上人を描いています。周りの自然や動物たちと同じように明恵上人が描かれています。






国宝仏眼仏母像
明恵上人が若いときから手元に置いていた絵です。
亡き母の面影をこの像に重ねたと言われています。
23歳のとき雑念をふりはらうため、この絵の前で自らの右耳を切り落としたそうです。










明恵上人が自らの発案で作らせた絵巻です。
大海をすすむ龍は美女が変身した姿、一人の僧侶を守るためその身を龍に変えたという伝説に深く共感したのです。





この絵を使い、当時立場の弱かった女性にも仏の道を説いたといいます。
絵画の持つ力に特別な思いを寄せた 明恵上人、肖像画にもその思想が色濃く写し出されているといいます。


動物をこよなく愛した 明恵上人、愛らしい子犬像をいつも傍らに置いていたそうです。
重要文化財 子犬





明恵上人が弟子に語った言葉があります。

凡そ此の凡夫の上人
蟻、 螻(けら) 、犬、鳥、田夫、野人に至るまで
皆是仏性を備え
甚深の法を行ずる者也
賤しみ思うべからず

いきとし生ける もの全て等しく尊い存在である。
明恵上人が説いた華厳の思想を、人々は鳥獣戯画重ね、
その教えを伝えるよすがにしたようです。





京都の後、東京会場で開催されます。













昨日(11/1)の今熊野観音寺と智積院の紅葉

2014-11-02 05:07:21 | 2014 紅葉

前日から降り続いた雨は、昨日の午前中まで続きました。
当初は読書や雑用にあてるつもりでしたが、雨が止んだのならと、
いつもの散策の虫が動きだしました。

昼過ぎ向かったのは、東山泉涌寺の塔頭寺院、今熊野観音寺です。
泉涌寺に隣接し、東福寺からも近い距離にあります。
ここも紅葉の名所のひとつですが、先日訪れたときはほとんど青紅葉でした。
これじゃあ見頃はだいぶ先だと思っていたのですが、
京都の紅葉情報に「紅葉色づく」と出ていたのです。
それで半信半疑で出かけてみた次第です。

着いてみて、先日と全く違う色づきにびっくりです。





境内の色づきを御覧ください。































大師堂前のロウソク立てです。
今熊野観音寺は西国第十五番霊場としても有名です。
昨日も大勢の方のお参り姿がありました。
















次に向かったのは智積院です。
私の定番コースのひとつです。

まずは智積院正面です。





金堂前






書院前





境内の紅葉の具合を見てください。



























鐘楼前です。









玄宥僧正銅像の背後も紅葉しています。
僧正は徳川家康の外護を受け、この地に智積院を再興された方だそうです。
智積院中興第一世と説明板に書いてありました。











ツワブキ見頃です。






いかがでしたか。
昨日は連休初日、午後は案の定あちこちで交通渋滞です。
今日の日中は、曇り空のようです。
まずまずの散策になりそうです。
どこへ行こうか思案しています。




昨日(10/31)の東福寺の紅葉

2014-11-01 05:22:22 | 2014 紅葉

今日から11月、そして前半の3連休の初日です。
あいにくお天気には恵まれないようですが、京都の紅葉の名所のひとつ、
東福寺は大混雑するに違いありません。
寺側も混雑に備え、臨時の券売所を設置し、ガードマンの配置も多くなりました。
この間の朝の冷え込みと日中との寒暖差で、紅葉も進みました。
京都の紅葉情報にも「東福寺色づきはじめ」と出ました。

ゆっくり東福寺の紅葉を見れるのは、昨日しかないと所用の合間に駆けつけました。

まずは、定番の臥雲橋から見える景色です。





日下門から入り、通天橋に向かいます。
通天橋、観光客はそれなりに多かったのですが、人気の少ないときの撮影です。





通天橋から臥雲橋を見下ろした景色です。





広い境内の紅葉の見頃はこれからですが、紅葉し始めの木々も目立ってきました。
紅葉しているのを選んで撮影しましたので、ご覧ください。

通天橋から下を見た景色です。





広い境内を歩きます。




























































以上は紅葉の木々を撮影しましたが、まだまだ青紅葉が多いのです。
明日からの連休に備え、落ち葉の掃除も熱が入ります。











いかがでしたか。
やっと見頃開始といったところでしょうか。
東福寺の塔頭寺院の紅葉も色づきはじめました。
そぞろ歩きしながら、楽しまれてはいかがでしょうか。