道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

イトミミズ

2019年06月30日 | 自然観察

先月に孫の通う小学校でプールの清掃があり、3年生の孫がヤゴを5匹もらって来た。

保育園に通っていた頃、恐竜に熱中していたこの子は、早速迫力あるヤゴの飼育を始めたのだが、早々と2匹が死んでしまったらしい。両親は昆が苦手で飼い方など全く知らない。特に母親はヤゴが身近に居るだけで食事も喉を通らない。

困って生き物好きの祖父のもとに駆け込んできた。理科の先生の指導では、イトミミズが好適な餌だそうだ。しかし田圃もなく雑排水の流れる側溝も無い住宅地では、イトミミズを確保することは不可能だ。死んだ2匹は餌不足が原因だったかも知れない。

私はメダカを飼育していて、ヤゴがメダカを好餌としていることは経験で知っている。メダカの鉢にはトンボが卵を産み、底土の中にはヤゴが居る。しかし、いくら孫のためでも、針子から育てたメダカをヤゴの餌に与えることはできない。ペット
店に走ってイトミミズを買い求め、何とか3匹のヤゴの命を繋いだ。ところがこのイトミミズが難物、活かしておくことが至難の生き物だった。プロのペット店でも長く活かせないようで、少量づつ仕入れているらしい。

購入後2日もすると見る見る弱り溶解してしまう。冷蔵庫で保管すれば、少しは生き延びると聞くが、妻が断じて許さない。空気を送り培地の土を赤玉土にしてみても効果はなく、さしもの生き物好きジージも困り果ててしまった。

かつてハスの花を栽培していた頃に、荒木田土(田の土)と赤玉土それに腐葉土を加えてよく混ぜ、培養土として使っていたことを思い出した。試しにプラスチックのバットによく練った荒木田土を入れて水を張り、イトミミズの培地にしてみた。これでイトミミズの生存期間は数倍に伸びたが元気がない。餌が必要と気づいたが、何が良いのかさっぱりわからない。目下は米のとぎ汁を与えているが、まだ増殖するに至っていない。当面試行錯誤が続きそうだ。

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