無神論者の私ですが、今日は友人に誘われて兵庫県加東市に55万坪(東京ドーム55個)の広大な土地に7年と延べ350万人の職人、1000億円を超える建設費を掛けて完成した仏教の殿堂の念仏宗無量寿寺を見学しましたので紹介します。今回は建物編、次回は巨大な施設、3回目庭園編の三部構成です。
山門
寺院建築の美しさは軒先(庇)の深さです、深い軒先を支えるのが御覧の組物です、上層は専門用語で六手先総詰組と云います。六手先は日本建築史上類例がないとのことです。
山門より本殿を見る
山門から本殿まで約1000m、階段の数は250段とか、取りあえずバカデカイ。広い事、高い事、大きい事は人心を圧巻します。
釈迦堂 本堂 地蔵堂
屋根だけしか見えていませんが最後の階段を上がると左から釈迦堂、本堂、地蔵堂です。
本堂
高さ51,5mは18階建のビル程度。木造建築最高の奈良の東大寺より高く、パリの凱旋門より高いそうです。お釈迦さんもさぞびっくりでしょう。
五重塔
日本古来の伝統技法と総檜造り、高さは32,7mの五重塔は大林組の施工だそうです。
扇状のタル木と色彩
この極彩色の色彩は韓国に古来から伝わる丹青技法だそうです、当然ですが韓国からこの伝統工芸を持つ人間国宝の92歳の職人さんと30人のお弟子さんの作品だそうでこの仕事が終わって間もなく人間国宝の方は亡くなったそうです。
建物の飾り金物から瓦総ての物は総て本物ばかり、一体どれ位の建設費だったのでしょうか。
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