久し振りに熱狂して五木寛之 著の「親鸞(今から約800年前)」を読む。私も親鸞聖人の名前は知っていましたが何をどの様に考え生きてこられたのか全く知りませんでした。
お釈迦さんの時代から現在まで人間の生き方(考え)は全く変わっていません。私どもの煩悩(悩み)には地位や名誉を求める欲、お金や土地等を求める財産欲、色ごとを求める性欲、この三つを目の前でチラつかされても自分の意思を貫く事はほぼ不可能に近いし又この欲望で自分を滅ぼしてしまいます。親鸞聖人もこれに悩み苦しみ悶えそして浄土(極楽)に生きるとは何かを追い求めた壮絶な一生でした。
その心の欲望と闘いながら如何に人間は生きるべきか、今までの仏教の教えを覆す親鸞上人の生き方を軽快なタッチで五木寛之氏は筆を走らせた作品に寝る時間も忘れて一気に読んだ。久し振りに素晴らしい本に出会えて感動したしだいです。中日新聞で連載されたものが本に成った様です、興味の有る方は一度読んで下さい。 「親鸞」 上、下 著者 五木寛之 編集 (株)講談社 発行 中日新聞 定価1600円(税別)