「唯心の所現」 (ユイシンノショゲン)、この言葉をインターネットで検索すると、とても難しく説明されていますが簡単に説明すると「思いは必ず現実に現れる」と云う事です。例えば「自分はプロのサッカー選手に成るのだ」と思い続けるとサッカーの有名校に入り実力を磨き、そしてクラブに入りさらに実力を磨けばプロ選手に成るでしょう。思い続ける、行動すると結果に現れると云う事です。自分の今の生活が楽しかろうと、苦しかろうと常日頃から自分が思っている事が現れていると云う事です。
思い込みも一種の「唯心の所現」です。私は先日、昨年に作った梅酒を飲みました。
しかし少し味は違うが「年を越すとこんな味か」と思い飲みました、暫らくするとアルコールが廻り顔が赤く成って来ました、しかし何故か変だ、この酔い方はと思いじっくりビンを見ると。
それは「梅酒」ではなく「梅酢」でした。私は毎年「梅酒」と同時に梅を氷砂糖と酢を入れて「梅酢」も作るのです。つまり「梅酒」と思って飲んだのは「梅酢」だったのです。私の脳は完全にこれは「梅酒」と思い込みアルコールが有ると身体の各機関に命令したので顔が赤く成ったのでした。当然ですが「梅酢」と判った瞬間に偽物の酔いは一瞬に無くなりました。脳は情報処理を間違うととんでも無い事を犯すものです。
日頃の生活で実際に自分で確認せず「思い込み」でやっている一杯あり、失敗の原因を作っている事が沢山あります。これも「唯心の所現」ですので気を付けましょう。私はこの珍現象に可笑しいやら恐ろしいやら複雑な心境でした。