人間は何処から来て何処へ行くのか。よくこんな問答をする人がいますがそのヒントになるのが赤ちゃんの成長。
赤ちゃんが持つ「出産時記憶」、「体内記憶」、「生前記憶」について産婦人科医の池川先生は3600組の親子にアンケート調査をして上記の記録をまとめました。その一例ですで「前世記憶」について二歳の娘さんとお母さんの会話です。 私の娘が二歳の時に、「産まれたときのことを覚えている」と聞くと、両手の指で輪を創り、その中に自分の頭をちょっと回す様にしながら持って行きました。「この子は覚えているのだ」と思いましたが、それから娘はこの種の様な事を聞くことは暫らく有りませんでした。しかし娘が四歳になった、ある静かな夜のことでした。娘は折り紙を切っていました。すると突然、両手を広げて。 「こんなきれいな家じゃなかった」 と云いだしました。 「きたない家だったよ。村だったよ」私は、娘が何を云っているのか判りませんでした。ところが、 「光になってママのところに来たんだよ」 と云った瞬間、「ああ、この子は、生まれる前の事や、昔の人生の事を云っているのだ」と、気づきました。 「神様がね、『帰ってきたね』って云ったよ」 「向こう(生まれる前あるいは死後の世界)は、どんなところ」 「向こうは御風呂みたいな、お布団みたいな・・・・・・・」と、気持ち良さそうに云うのです。 「向こうで何していたの」 「その神さんと、ずっと遊んでいた」 「何して遊んだの」 「いろいろ。その神さんがママのところに連れてきてくれたの。光になって、ママのところに来たの」 「神さんが、ママのところに行きなさい、って云ったの」 「違う、私がママを選んだの。神さんは連れてきてくれただけ」 「どうしてママのところに来たの」 「ママが可愛かったから」 「光になってママのところに来たって、どんな感じ」 「ウルトラマンみたいな感じ」 小さいお子さんをお持ちの方、一度子供さんに聞いて下さい、「お母さんのお腹の中で何をしていたの」、「お母さんのお腹の中に居た前は何処にいたの、何をしていたの」。親子の不思議な会話が楽しめるかもしれません。 この文章は飯田史彦著(福島大学教授)の「生きがいの創造 Ⅲ」を参考にしました。