梅雨も本番になってきました。
春に植えた稲も随分大きくなり、夏の成長期前に我が氏神さんでは多度大社から神職をお迎えして「土用湯の神事」がおこなわれました。
土用湯は虫よけの神事で稲が大きく育つ頃に害虫にやられない様に神さんにお願いする神事です。
先ずは御幣の折り方からご指導を頂く、何事も簡単そうに見えていますが実際にやってみると、こんな簡単な事が意外とうまく行かない。
2m程の竹の先端を割って御幣を挟んで麻で縛る。
10本出来上がりました、これを田んぼに建てて害虫が寄り付かない様に神さんにお願いする。科学的に言えば全く効果が期待できませんが米の豊作を願う農家の人の思いはきっと神さんに通じる事でしょう。
本来は御幣を建ててワラに火を付けて畔道を火のついたワラで叩いて廻ったそうです(幼い時から見た事はないのですがその様な伝統がある地域もあるそうです)。
虫がびっくりして飛びだし、ツバメ等の鳥に食べられる事から虫よけの神事も自然科学で裏付けされる。
農薬を散布し、害虫も益虫も何もかも殺してしまう、そのコメを食べて人間も寿命を縮める、
「自然」の反対語が「文化」だそうです、文化的な生活を求める事は自然から遠ざかる事に成るのです。
この御幣に神力は宿るのでしょうか・・・・・・・。
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