9条と中国

「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。 国の交戦権は、これを認めない。」

つまり現在進行形で北方領土、竹島という主権が犯され、拉致被害者問題は一向に進まない。
通常の国では国際紛争になる状況下でありながらこの憲法の為に国際紛争を避けて解決を余儀無くされている。

南シナ海に島を造り領有権を主張する中国は尖閣諸島は元より沖縄までもがその延長線上にあり、
南シナ海の領有権を巡る係争で、フィリピンが中国を提訴したハーグ国際裁判所の判決が中国にとって不満なものになった場合、連合国（国連）国際海洋法条約から脱退すると中国が示唆している。



着実に中国は領海に侵入し、漁船から軍艦までエスカレートさせ日本政府を挑発している。その行動は尖閣諸島に領土問題は無いとする日本政府と歴史認識の様に全てが食い違い、棚上げなどされていない尖閣の領有権を主張している。

この挑発は領海の拡大と共に、改憲を進める日本政府への牽制としての効果も多分に含まれているようだ。

つまり、領海へ侵入しても日本は一発も此方から放つことが出来ない事を承知の上で計画的、意図的に侵入している。

最初の一発をどちらが放つのか、或いはその一発を日本側に撃たせる為に、との思惑が透けて見える。これは単なる中国の脅しなのだろうか、軍備拡大は戦争をする意思表示と見るのが妥当な考え方だが侵略戦争をする程馬鹿ではあるまい。

盧溝橋事件の二の舞だけは御免被る。